
■ソーシャルディスタンスを啓発 この美容室の主は、もしかしたら猫なのかもしれない。そう合点したのは、訪れてしばらくしたときだった。 店内を、堂々と闊歩しているのは茶トラのとぅえるぶ(11歳、オス)。まるで「美容室の平和はぼくが守る」と言わんばかりの顔つきだ。 窓に面した座席では、黒猫の小梅(14歳、メス)とぷりてぃ(11歳、メス)がのんびり日向ぼっこをしている。店の奥のケージには、「筋金入りの人見知り」というシャルルが隠れていた。 猫たちの姿はソーシャルディスタンスを啓発するかのようだ。 猫スタッフたちの執事、梅村早織さんが言う。 「いまは5匹の猫が暮らしています。みんなこのあたりで保護した子たちです」 ■子猫の里親探しまで きっかけは、2006年、美容室に通い猫のさすけが現れたことだった。自動ドアをあけて入ってきて、営業時間中は店内で過ごすようになった。店で引き取る決意を固め、ワクチンを接種した1週間後、残念ながら交通事故にあって亡くなった。 以来、美容室JAMのスタッフたちは、不遇な野良猫を減らすべく、猫を保護しては、美容室につれてくる。例年、子猫が生まれる春は大忙しだ。美容室の猫スタッフになった子もいるが、基本は里親を探して譲渡する。美容室には子猫アルバムがあり、歴代の保護子猫たちの写真がずらりと並ぶ。 この日、カットに訪れた男性常連客も、自宅に2匹、猫を引き取ったという。 店長の小宮山康弘さんは男性と世間話をしながら、「猫好きの常連さんが多い」と豪快に笑った。 「なに、抱かせたらこっちの勝ちですから」 小宮山さん自身、以前は犬派だったというが、すっかり「猫にやられた」一人。 美容室の顧客カードには、「猫」という欄がある。 「店の外から猫がいるのが見えるので、それをきっかけに来てくれるお客様もいますし、初めての人には『猫がいますが大丈夫ですか?』と確認するようにしています」(梅村さん) 梅村さんの優しい視線の先で、とぅえるぶがゆったり伸びをした。 (編集部・熊澤志保) ※AERA増刊「NyAERA2021」の特集「人生を変えた猫」から
からの記事と詳細 ( 真の店主は猫かもしれない! 総勢5にゃんが君臨する美容室〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/2PBxp7T
No comments:
Post a Comment