
虐待などが疑われる場合に、児童相談所が親から子どもを引き離す「一時保護」。子どもの安全を守るうえでも、必要とされる一方、兵庫・明石市では、両親の主張が認められるまで1年以上も保護が続き、23日、市は謝罪したうえで、再発防止策を発表した。
明石市・泉房穂市長「子どもや保護者の声を聞くこと、2つ目が第三者の目を入れることを、そして3つ目がスピ一ド感を持った対応。この3つが欠けていると、そこを早期に是正していく」
23日、明石市の泉市長は、児童相談所による子どもの一時保護をめぐり、改めて現行の制度における改善点を指摘した。1年3か月にわたり引き離されてしまった親子。発表された再発防止策とは、
両親「怒りと恐怖となんかもうパニックですよね。なんでという…」
明石市内で、2人の息子と住む両親。
2018年8月、生後50日ほどだった二男の右腕が腫れていたことから、母親が病院に連れていくと、骨折と診断された。
その翌週、兵庫県の児童相談所に呼び出された母親。職員に預けていた二男について、突然告げられたのは…
母親「『遠く離れた所に車で連れて行きました』」
二男は、その場で「一時保護」された。虐待の疑いがある場合などに、子どもの安全を守るため、児童相談所が親から隔離する対応がとられたのだ。
一時保護は原則2か月までだが、県の児童相談所はその後、二男の長期の保護を求め、裁判所に申し立てた。
両親は、「家庭内での事故によるケガ」と主張。裁判所は1年近く経ってから、「虐待は認められない」と判断し、児童相談所側の申し立てを却下した。
ところが、この裁判中に、明石市の児童相談所が開設され、県から事案を引き継いだ市が不服を申し立てたことで、裁判はさらに長期化した。
大阪高裁が明石市の主張を退け、二男が両親のもとに戻ってきたのは、保護から1年3か月後。
母親「この人たちは何のために抗告するんやろうと。子どもの幸せや真実はどうでもよくて、ただの自分らのメンツと思った」
児童相談所はなぜ、長期にわたり、保護の正当性を主張し続けたのか、県の申立書を見ると、
「アドバイザ一医師に意見を求めたところ、次の通り返答があった。『骨折は100%虐待によるものと考える』」
両親の弁護士は、医師の所見を主な根拠として、虐待を主張した児童相談所の姿勢に疑問を抱いている。
三村弁護士「医師に求められているのは、ケガがどのように起こったのかということに関する専門家の意見。それを飛び越えて100%虐待という意見をそもそも出すことに関しても疑問だし、それを児相側がすんなりと受け入れているということに関しても非常に強い疑問を感じた」
一方、児童相談所に勤めた経験のある専門家は、今回の判断の背景に、後を絶たない深刻な虐待事件があると指摘する。
児童相談所の元職員 日本社会事業大学・宮島清教授「虐待の事件が発生すれば、なぜ踏み込んだ対応をしなかったのか、と。世論含めて時代の風が実務を縛ってきたというのはもちろんある」
そして23日、明石市の泉市長は、検討してきた再発防止策を発表した。
外部の弁護士や専門家らで構成される第三者委員会を常設し、一時保護が行われてから2週間以内に、すべての事案について、判断の妥当性を改めてチェックすることが決められた。
泉市長「誤った保護がありうる以上、誤認保護を速やかに見つけて戻していく。(家庭に)返して終わりではなくて、継続した支援につなげて、家庭訪問などをセットにしないと、リスクは高まってしまう。複合的な対応がいると思っている」
「子どもの安全を守る」という考えのもと、対応した行政に翻弄された家族。幼い我が子との大切な時間は、もう戻ってこない。
両親「壁にぶつかるごとに、あの時の経験がって、紐づけてしまう。ずっと家で育っていたら、また違っていたんじゃないかとか、不安をもちながら育てて、いま生活している」
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