ルノー、新型EVなど約1300台を無償提供
ルノーグループ(Renault Group)は3月31日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と戦う医療従事者のフランス国内での移動用に、約1300台のルノー車を無償提供すると発表した。
約1300台のルノー車のうち、約300台はEVの『ゾエ』新型となる。この新型ゾエは、2019年2月に設立されたEVシェアサービスの「ZITY」を通じて、医療従事者に無償提供される。医療従事者は、オンラインサービスプラットフォームによって、新型ゾエを手配できる。
この無償提供は当初、パリ地域の9か所の病院のスタッフを対象に行われる。車両は、ZITYのチームによって充電され、清掃される。消毒に関しては、フランスで施行されている医療手順に完全に準拠して行われる。
また、フランスのルノーの販売ネットワークでは、医療従事者が無料で利用できるルノー車1000台を用意する。メンテナンスや故障などにより、個人所有の車が利用できない場合でも、移動できるようにした。
車両の引き渡しには、顧客とスタッフの両方を確実に保護する対策が厳密に適用される。車両は洗浄され、インテリアはウイルス殺菌剤と使い捨ての布で消毒される。シート、ステアリングホイール、ギアレバーには、保護カバーが取り付けられる。車両のキーは消毒され、封筒に入れて顧客に届けられる、としている。
トヨタ・モビリティ基金、医療従事者向けオンデマンド送迎サービスをタイで実施
トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、バンコクの病院と連携し、新型コロナウイルス感染症治療に携わる医療従事者向けのオンデマンド型の送迎サービスを4月中旬から3か月間の予定で実施する。
今回のプロジェクトでは、過酷な勤務が続く医療従事者の通勤の負荷軽減、感染予防のため、衛生的なシャトルバスをオンデマンドで運行。シャトルバスには空気清浄器を設置し、定期的なシートカバー交換、頻繁な消毒など、衛生面での対処を行い、乗客間に必要な距離の確保などのガイドラインにも従う。
シャトルバスの利用にあたっては、対象者が乗車したい場所と時間をシステム上で指定することで座席を予約。ジャストインタイムの考え方に基づき選択された最適ルートにてシャトルバスを運行する。
TMFは、豊かなモビリティ社会の実現とモビリティ格差の解消に貢献することを目的として、2014年8月に設立。以来、タイ、ベトナム、インド、ブラジルでの交通手段の多様化や、日本の中山間地域における移動の不自由を解消するプロジェクトへの助成のほか、障害者向けの補装具開発を支援するアイデアコンテストの実施、水素研究の助成、人工知能による交通流最適化の共同研究など、世界のモビリティ分野における課題に取り組んでいる。
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April 02, 2020 at 05:39PM
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ルノーが約1300台を提供、トヨタはオンデマンド送迎サービス…新型コロナウイルス医療従事者向け - レスポンス
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