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Wednesday, April 15, 2020

腹圧と脊柱を保護するメカニズムについて | 筋トレしようぜ! - Business Journal

脊柱はジャンプの着地時やスポーツ中にかなり大きな力を受けているというのは想像に難くないかと思います。
前傾姿勢から重いものを持ち上げるときには腰椎と仙骨間の椎間板にかかる負荷はその重量の約12倍ほどになるともいわれています。
また、ある股関節伸展運動では腰椎に生じるトルク値は45kgのバーベルを持ち上げるよりも大きかったという報告もあったりします。
そうした大きな力が、限界を超えると椎間板や椎骨を傷つけることになりますが、それでも脊柱の損傷が活動の最中に起こりにくいのは、体に脊柱を保護する仕組みがあるからです。

脊柱を保護するメカニズム

脊柱を保護するメカニズムの1つに、腹腔内圧(intra-abdominal pressure:IAP)というものがあります(腹腔内圧理論)。いわゆる腹圧です。
腹圧は、お腹周り(腹筋群、横隔膜、骨盤底筋)が収縮したときに生じる圧力のことです。
内部の圧が上がることで、変形に抵抗する水の入ったボールのように、作用するとされています。脊柱にかかる負荷の30%〜50%を減らせる効果があるといわれています。
2つ目のメカニズムとして、腹横筋が活動することによって脊柱下部の前面部分が背中側へ押されていき、それによって腰椎の反りすぎと椎骨の前方への滑りを防ぎ、剪断力を減少させるというものがあります(剪断力減少理論)。つまり、腹筋群が縮まることで体幹の硬さを増やし、それによって、負荷がかかっても脊柱が歪まないということです。
3つ目のメカニズムは、胸腰筋膜の緊張によって、腹圧が生じるというものです(胸腰緊張理論)。
胸腰筋膜は複雑な構造で3層に分かれており、肋骨、椎骨、仙骨、脊柱後方にある靭帯の一部、さらに腹横筋、内腹斜筋、脊柱起立筋群、多裂筋群、腰方形筋、広背筋、大臀筋につながっています。
胸腰筋膜が脊柱の後方に付着するため、この3つ目のメカニズムでは、胸腰筋膜が硬くなることで、脊柱を安定させる作用が起こり、腰椎への負担を減らすといわれています。

高強度の運動時には、腹腔内圧、剪断力の減少、胸腰部分の張力、また、これらのメカニズムが複合的に作用していると考えられます。
高強度の運動を行う前に腹筋群を強く意識し、集中することが、腹筋群の脊柱保護効果を高めるといえるでしょう。

腹圧をかけられる大きさは運動しない人よりもアスリートの方がはるかに大きいとされています。このような腹圧を生み出すためには腹横筋が最も重要で、その次に腹斜筋群が大事であるという報告もあります。
腹直筋は腹圧を産み出すことに関しては大きな役割を果たさず、脊柱の運動がメインとなります。
腹筋の機能的エクササイズには、腹横筋と腹斜筋群のトレーニングを強調するといいといえるでしょう。

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