[ワシントン 2日 ロイター] - 米上院財政委員会のグラスリー委員長(共和党)は2日、最近の米中関係には対立が見受けられるものの、中国は「第1段階」の通商合意を順守する意向、という認識を示した。
グラスリー委員長は記者会見で「中国が長期的に合意を破ると考える理由はどこにもない」と指摘。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表自身から中国の劉鶴副首相との会談後、そうした見方を伝えられたとし、「心配していない」と述べた。
中国が米国産大豆と豚肉の購入を停止しても一時的であることに期待を示し、「私は中国が責任を果たすと確信している」と述べた。
中国側の関係筋によると、トランプ米大統領が香港に対する優遇措置を撤廃する方針を示したことを受け、中国政府は国有企業に対し米国から大豆と豚肉の輸入を停止するよう指示した。
一方、米国の貿易関係者らによると、中国の国営企業は1日、大豆類を最低18万トン購入した。
グラスリー氏の報道官によると、同氏の発言はムニューシン財務長官も参加した5月7日の会談に言及したもの。
同会談でUSTRは「足元の世界的な公衆衛生上の緊急事態にもかかわらず、両国は時宜を得た合意実行を完全に想定しているという点で一致した」と表明。第1段階の合意を成功に導くための政府間の環境整備で「好ましい進展」があったとの見方で双方が一致したとの見解を示している。
*内容を追加します。
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中国は通商合意「順守の意向」、米中対立でも=米上院財政委員長 - ロイター (Reuters Japan)
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