【ウィーン時事】イラン核合意の当事国である英仏独中ロとイランの6カ国は1日、ウィーンで核合意の基本方針を協議する次官級の合同委員会を開く。米国が一方的に対イラン国連制裁の復活(スナップバック)を進める一方、合意維持を目指してきた英仏独とイラン間の溝も深まるなど情勢は混とんとしており、打開策を見いだすのは容易でない状況だ。
スナップバックは、核合意を承認した安全保障理事会の決議に盛り込まれた仕組み。米国はイランの核合意違反を理由に手続きに着手し、20日に制裁が再開されるとしている。ただ、国連安保理15カ国中、核合意当事国の英仏独中ロを含む13カ国が、「米国は合意を離脱済みで、手続きは無効」と主張。今回も同様の見解で一致するとみられる。
一方、英仏独とイランも、双方を批判する状況は続く。英仏独は1月、核開発制限を守らないイランに業を煮やし、同国に対し、行動を是正しなければ制裁再開につながる可能性がある「紛争解決手続き」の発動を表明した。
イラン側も対抗し、「合意の順守をめぐる懸念」を理由に、7月に英仏独を相手に同手続きを発動したことを明らかにした。米制裁を埋め合わせる経済的措置を打ち出せない欧州に不満を示したとみられ、双方の隔たりの大きさが浮き彫りとなっている。
【了】
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September 01, 2020 at 02:15AM
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イラン核合意で高官会合=米が制裁の動き、情勢混とん - 乗りものニュース
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