米Googleは3月3日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCookieのサポート完全廃止に向けた計画を説明した。3月中にサードパーティーCookieに代わるよりプライバシーを守れる代替技術の広告主向けテストを開始し、4月にはChromeブラウザで最初の機能の提供を開始する計画。
Webを無料で使えるのは、Googleを含む多数の企業が広告収入で成り立っているため。サードパーティーcookieは、より効率的にターゲティング広告を表示するために開発された。その結果、個人データが何千もの企業で共有されることになり、これがWebへの信頼の低下につながったとGoogleは説明する。昨年1月に発表したサードパーティーCookieの廃止は、消費者の信頼を取り戻し、無料でオープンなWebの将来を守るためという。
“他のプロバイダーのように”サードパーティーCookieの代わりにユーザーを一意に識別するような識別子を使うことはしないとGoogleは強調する。Googleが採用するのは、プライバシーサンドボックスをベースとするFLoC(Federated Learning of Cohorts、群れの連合学習)と呼ぶAPI。FLoCは、大まかに言うと、同じ関心を持つ匿名ユーザーの集合体という意味で、名称のFLoCもflock(群れ)を意図しているようだ。このAPIにより、個々のユーザーを追跡せずに広告主とパブリッシャーに成果を提供することが可能という。
「誰もがインターネットにアクセスできるようにするには、プライバシーを保護するためにさらに多くのことをする必要がある。つまり、サードパーティーCookieだけでなく、ユーザーを追跡するための他の技術も終了する。(中略)今後、業界延滞と協力していくことを楽しみにしている」。
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