三重県名張市薦生のし尿処理施設「伊賀南部浄化センター」の操業期間を2024年3月末まで3年間延長する協定を、施設を管理する伊賀南部環境衛生組合と薦原地域振興協議会が3月31日、締結した。
センターは1985年に稼働を始め、操業期間は2000年と15年に2度延長。かつて南側にあった旧施設を含めると、同地域は55年以上にわたって処理施設を受け入れてきた。同協議会によると、過去の延長に際しては、同地域を通る県道の整備や薦生橋の架け替えなどへの働きかけを要望してきた。
薦原市民センターであった調印式では、同組合管理者の亀井利克名張市長と同協議会の山下員啓委員長(73)、地域の区長たちが協定書を交わした。山下委員長は「地域から厳しい意見もあったが、市民生活のため延長やむなしとの結論に至った」と話した。亀井市長は「延長に次ぐ延長でお世話を掛けてきた。中央浄化センターの整備事業がスタートしており、これ以上の延長はない」と述べ、3年以内に同市蔵持町里の別施設に機能移転することを約束した。
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