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Sunday, April 18, 2021

米とイランに歩み寄りの兆し、ウィーンの核合意協議-今週も交渉継続 - ブルームバーグ

U.S. President Joe Biden speaks in the East Room of the White House in Washington, D.C., U.S., on Thursday, April 15, 2021. The Biden administration imposed a raft of new sanctions on Russia, including long-feared restrictions on buying new sovereign debt, in retaliation for alleged misconduct including the SolarWinds hack and efforts to disrupt the U.S. election.

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

イラン核合意の立て直しを目指しウィーンで行われている当事国の協議で、米国とイランが対立解消に一歩近づいた。米政府は協議を「建設的」と評価し、イランは合意復帰の進め方について米国と詳細を話し合う用意があると示唆した。

  サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は18日のFOXニュースとのインタビューで、「ウィーンでの協議は現実的努力が続けられているという意味で建設的だ」とした上で、世界の大国は、イランがまず先に合意を順守する状態に戻れば、核合意に復帰するという方向に照準を合わせていると語った。

  イランの交渉団を率いるアラグチ外務次官は17日、協議で「新たな了解」が形成されつつあり、交渉担当者の議論のたたき台とするため、フルテキストの草案作成に同国が着手すると述べ、交渉プロセスに新たな期待が注がれた。欧州連合(EU)とロシア、中国を含む当事国・地域による協議は今週も続けられるという。

  ウィーンでの協議は今月9日に始まった。しかし11日にイラン中部ナタンズの核施設で電気系統の障害が発生。イランはイスラエルの「テロ行為」だと非難し、協議に頓挫の恐れが生じた。

  イランは対抗措置として濃縮度を従来の20%から60%まで引き上げた高濃縮ウランの製造を開始し、核兵器に転用可能な濃縮度90%の値に近づけた。バイデン米大統領はこれを厳しく批判したが、間接的な形で参加しているウィーンでの協議を継続すると発表した。

  イランはトランプ前政権が科した制裁の解除を求めており、アラグチ次官は17日、米国による解除を期待する全ての制裁を正式にリストアップして合意することを望むと述べた。

原題:
Signs of Thaw on Iran Nuclear Standoff Emerge in Vienna (1)(抜粋)

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