アメリカのバイデン政権が復帰を目指しているイラン核合意について、関係国による会合が2日、開かれました。
アメリカとイランが対立する中、仲介役のEU=ヨーロッパ連合は、今後、両国間の間接的な協議で事態の打開を目指す方針を示し、双方が歩み寄れるかが焦点です。
核合意に参加するイラン、イギリス、フランス、ドイツ、中国、ロシアは次官級の会合をオンラインで開き、アメリカの核合意への復帰について協議を行いました。
イラン外務省によりますと、イラン側は協議の中で、アメリカが制裁を解除することが先決だと、従来の主張を強調したということで、イランがまずは合意を順守すべきだというアメリカのバイデン政権との間で、立場の違いは埋まっていません。
一方、仲介役のEUは声明で、来週、イランなど核合意に参加する国による会合を改めて開くと明らかしました。
また、声明ではアメリカとの協議にも注力するとしていて、個別の会合でアメリカとイランそれぞれの提案を協議し、事態の打開を目指す方針です。
イランは、アメリカが参加するいかなる協議にも出席しないとしていて、EUの仲介の下、間接的な協議を通じて双方が歩み寄れるかが焦点となります。
米国務省「健全な一歩と考えている」
この中で、「現時点ではアメリカとイランの間で直接、協議が行われることは想定していない」として協議は、EU=ヨーロッパ連合の仲介の下、イランとの間接的な協議になるとしています。
また、協議ではイランが核合意を順守するためにとるべき措置と、そのために必要な、アメリカの制裁の緩和について意見を交わすとしています。
そのうえで、「これから難しい議論が続くため、すぐに突破口が開けるとは思っていない」とする一方、「これは健全な一歩であると考えている」と評価しました。
中国 米にイランへの制裁解除求める
そのうえで「アメリカが一方的に核合意から離脱したことが、イラン情勢の緊張の根源だ。アメリカが核合意に復帰することを中国は歓迎するが、当面の急務はアメリカがすべての制裁を取り消すことで、これは復帰へのあるべき道筋であり、必然的な要件だ」と述べ、アメリカにイランに対する制裁を解除するよう求めました。
からの記事と詳細 ( イラン核合意で関係国協議 EUの仲介で米とイラン歩み寄れるか - NHK NEWS WEB )
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