アフガニスタンに駐留するアメリカ軍が、ことし9月に予定している完全撤退に向けて軍の撤退を始めたことについて、反政府武装勢力タリバンの幹部は「和平合意に違反した撤退だ」と非難し、治安のさらなる悪化が懸念されています。
アフガニスタンをめぐってアメリカのバイデン政権は、同時多発テロ事件から20年の節目となることし9月11日までに駐留するアメリカ軍を完全に撤退させるとしていて、4月29日に軍の撤退を始めたことを明らかにしました。
ただ、アメリカのトランプ前政権は去年2月、反政府武装勢力タリバンと5月1日までの軍の完全撤退を含む和平合意を結んでいたため、当初の撤退期限が9月に延期されたことにタリバン側は反発を強めていました。
アメリカ軍が撤退を始める中、タリバンの複数の幹部が4月30日、NHKの取材に応じ「アメリカ軍が完全撤退に向けて行動をとったことは理解できるが、和平合意に違反した撤退だ」と述べ、アメリカ側を改めて非難しました。
そのうえで「今後、アメリカ軍などへの対抗措置も辞さない」と述べ、アフガニスタンから撤退するアメリカ軍やNATO=北大西洋条約機構など国際部隊に攻撃を行う可能性も示唆しました。
アフガニスタンでは、政府とタリバンとの戦闘が各地で続いているほか、過激派組織IS=イスラミックステートなどによるテロも後を絶たないことから、治安のさらなる悪化が懸念されています。
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