スナク英財務相は、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁によるビデオ会議で、企業が抱える気候関連リスクについて、さらなる開示義務付けへの合意を強く求めた。6月4ー5日にはロンドンで対面のG7財務相会合が開かれる予定で、そこで合意を目指す。
麻生財務相、国際課税での合意に期待-来週の会合での進展見込む
英財務省が28日発表した声明によれば、スナク氏は化石燃料から脱却し、温室効果ガス排出の「実質ゼロ」実現を目指す移行期において「世界の金融市場がその役割を確実に果たしていくための行動」を強く訴えた。
世界的な大手企業に気候変動に関連するリスクと機会のエクスポージャーを毎年報告することを求めていく考え。英国はすでに、気候関連財務情報開示タスクフォースのガイドラインに従い、2025年までにこれらの情報開示を国内企業に義務付けると約束している。
一方、麻生財務相はビデオ会議後の発言で、報告義務化の合意には程遠いことを示唆。「欧州などではそういった声が大きいのは確かだが、決めた少数の国だけでやっても意味がない」とし、今の段階の議論で「開示を強制するというところまで行っているかというと、そこまで行っているような雰囲気ではないと思う」と述べた。
原題: U.K. Presses G-7 to Tighten Rules on Reporting of Climate Risks(抜粋)
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