[ドバイ 2日 ロイター] - イラン国営テレビは2日、イランがスパイ容疑で拘束している米国人4人を解放するのと引き換えに、米国が拘束するイラン人4人を解放し、70億ドルのイラン石油資金の凍結を解除することで合意したと報じた。米国は同日、報道を否定した。
イランのラバンチ国連大使は、報道内容を確認できないとした上で、イランは常に米国との間で拘束者の全面的な交換を求めてきたと述べた。
イラン国営テレビは英国とイランの二重国籍の女性、ナザニン・ザガリ・ラトクリフさんについても、同国当局者の話として、英国が軍装備品に絡むイランへの4億ポンドの債務を支払えば解放されると伝えた。英外務省は報道を重要視しない立場を示した。
ラトクリフさんはイランで体制転覆を企てたとして禁錮5年の判決を受け、今年3月に刑期を終えて自宅軟禁を解かれた。
イランは、米国が3年前に離脱した2015年イラン核合意の再建に向けた当事国との協議を進めている。
米国務省のプライス報道官は「拘束者の相互開放で合意したとの報道は事実ではない」と述べた。
クレイン米大統領首席補佐官もCBSの番組で「残念ながら報道は誤りだ。4人の米国人を解放する合意はない」と述べ、報道を否定した。
イランは、米国の経済制裁によって2018年以降、韓国やイラク、中国などに総額200億ドルの石油収入が凍結されていると主張している。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はABCの番組で、核合意再建に向けてウィーンで行っているイランとの間接協議について、合意には至っていないと説明。「溝を埋めるにはまだかなりの距離がある」とし、米国や他国が制裁のどの項目を縮小するか、またイランが核プログラムについてどのような制限を受け入れるかを巡って溝があると述べた。
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