加藤勝信官房長官は28日の記者会見で、新型コロナウイルスの軽症者や中等症患者の重症化を抑える効果が期待される新治療薬について、販売する中外製薬と、本年分の国内供給量を確保することで合意したと明らかにした。具体的な確保量は公表しなかった。
19日に特例承認された「抗体カクテル療法」に使う2種の新薬で、基礎疾患などで重症化リスクがある入院患者に投与する。加藤氏は、政府が確保した新薬は医療機関に既に配分していると説明し、「患者の重症化を防ぐために治療薬を積極的に活用していただきたい」と述べた。
新薬は、スイス製薬大手ロシュと米製薬企業リジェネロンが新たに開発したもので、中外製薬は国内での販売を担う。
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