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Friday, July 2, 2021

WatchOS 8 プレビュー:ストレス管理にヘルスケア、フィットネス、さらには写真の新機能も! - GIZMODO JAPAN

gugurbulu.blogspot.com

これで次のアップルウォッチの姿が見えてくるかも...?

今秋から導入されるwatchOS 8のベータ版を数週間使ってみたという米Gizmodoライターが、その印象を綴っています。彼女いわく「ガジェットがストレスの要因となることもあれば、解消方法にもなり得ることがうまく意識されている」とのこと。具体的にはどのような新機能が期待できるのでしょうか...?


アップルウォッチユーザーの人で、コロナ禍でwatchOS 7がストレス管理に多少役立ったと感じている人はどれくらいいるでしょうか? 瞑想やマインドフルネスに対する考え方は人それぞれですが、今回、watchOS 8の開発者ベータ版を数週間使ってみて、さらに心と体の健康に役立つ印象を受けました。

いわゆるマインドフルネス分野のアプリが新しくなり、以前の「呼吸」アプリに代わって「Fitness(フィットネス)」アプリが登場。また、“自分を見つめる”というコンセプトが機能にも盛り込まれているようで、新しく追加されたセクションでは、「写真」アプリのデザインが変わってお気に入りの画像を表示できたり、「呼吸」セッションはより文脈化されていたりします。さらにピラティス太極拳のワークアウト機能も追加されました。

watchOS 8のパブリックベータ版を使う注意点

watchOS 8が導入されるのはこの秋からですが、すでにパブリックベータ版がリリースされています。ただし主な注意点が2つあります。1つは、全機能が使用できるわけではないこと。もう1つは、それなりのリスクを伴うこと。watchOS 8はwatchOS 15に依存していて、2台の端末でベータ版を使用する必要があります。

私は以前まで使っていたiPhone 11アップルウォッチSeries 5で試してみました。アプリがクラッシュすることが何度もあるので、少しナーバスになる人もいるかもしれません。でも基本的には安定している所感です。

ここから、ベータ版を使ってみた感想をもう少し詳しく書いていきますが、包括的なレビューではなくあくまで第一印象としてシェアしていきます。

「写真」アプリをもっと活用したくなる

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

これまで、アップルウォッチで「写真」アプリを使う理由は特にない(閲覧できる写真が少ない、お気に入りの写真を画面に設定するのみ)と思っていたのですが、watchOS 8ではできることが増えました。

まず、「メモリー」「おすすめの写真」というカテゴリーが加わり、「メモリー」は、特定の日付の写真の振り返り(たとえば2019年のクリスマスなど)で、「おすすめの写真」はお気に入りがハイライトされるようになりました。

これで、画像を選択するとシェアボタンが出てきて、メッセージアプリやメールで送信したり(よくメールを送信する相手が候補として出てくる)、受信した画像を保存したりして楽しめます。

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2019年クリスマスの画像
Image: Victoria Song/Gizmodo US

また、画面にポートレートモード写真(人の顔)を設定できるという機能も追加されました。最初聞いたときは、正直ちょっと嫌かも...なんて思っていましたが、実際に目の当たりにするとなんだかんだ結構気に入っています。

設定は、アップルウォッチ側からはできないので、スマホから。iPhoneの「watch」アプリでポートレートモード写真から好きなものを選び、複数選択すると自動的に切り替わるようになっています(iPhoneの動くロック画面と同じようなイメージ)。

ものすごく画期的なアップデートというわけではないですが、これを使って、手首を動かしながら夫の頭が揺れるのを見るのは地味に面白かったりもします。

「集中モード」はiPhoneから設定

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

iOS 15から搭載された「集中モード」は、仕事中や運動中にどうも気が散りやすい人にとっておきの機能。watchOS 8でも利用できて(個人的には特に、締め切りが近いときに)かなり重宝しています。

スマホで「集中モード」に設定すると、アップルウォッチにも反映されるようになっています。時計 / アプリの上部に小さなアイコンが表示されるのもわかりやすいです。どのアプリや連絡先からの連絡を許可するか設定しておくと、絶対に見逃せないような通知だけ除外したり、カスタマイズしたりすることもできます。

ワークアウトを開始すると、自動的に「集中モード」がオンになるので、運動中に通知を受け取ってペースを壊したくない場合にも便利です。

また「集中モード」とはべつに「Fitness+」アプリの新機能で気に入ったのが、ピクチャ・イン・ピクチャができるようになったこと。これでワークアウト中でも他のアプリがチェックできて(集中とは真逆? )、サクッと戻れる(また集中できる!)ので便利です。

呼吸法、ストレス管理のための機能も

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

watchOS 8では、以前の「呼吸」が改良されて「マインドフルネス」という新しいアプリに生まれ変わりました。機能的にはあまり大きくは変わっていませんが、(上の画像のように)画面に広がるアニメーションなどデザイン的な変更が見受けられます。

瞑想やマインドフルネスに対する考え方はそれぞれですが、毎日の生活にマインドフルネスを取り入れようとする人にはきっと便利で「深く呼吸をするときの温度に意識を向けるように」という呼吸法のアドバイスや、これを応用した「リフレクト」セッションで「感謝していることを思い浮かべてなぜその気持ちになるのか考えてみましょう」というような、いわばポジティブな考え方に導く"メンタルワークアウト"があります。セッション終了後には、平均心拍数が表示されます。

さらに、ピラティス太極拳の指標が加わって、watchOS 8では測定値がより正確になることが期待されています。いずれのワークアウトも心と体のつながり、呼吸法、ストレス管理を重視することで知られていることから、マインドフルネスを重視するアップルの姿勢によくマッチしている印象です。

GIF対応、音声メッセージも?

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ピカチュウのGIF画像を旦那に送りつけるのは日課
Image: Victoria Song/Gizmodo US

スマートウォッチからのテキスト入力がうまくいかないのは、私だけではないはず。音声入力は言っていることと入力されたことが全然違ったり、キーボード入力は狭い画面に私の太い指でポチポチするのがうまくいかなかったり...。

watchOS 8では、スクリブル、絵文字、音声入力がどれも同じ画面でできるとのこと。新しいGIFキーボードにたどり着くにはアプリのアイコンをタップする必要があったり、検索に若干の遅延が発生してスムーズではなかったり、もっと言うと単語を入力すると提案されるGIFが必ずしも関連性のあるものでなかったりして、完璧とは言えないかもしれません。

音声入力もまだまだですが、デジタルクラウンを使って編集したい箇所までスクロールできるようになったのは便利です。アップルウォッチで文章を送るには、今のところ定型文が一番役立つ気がします。

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

アップルのHomePodHomePod miniが自宅にある場合、インターコム機能を使って音声メッセージを送ることもできます。使い方は「ホーム」アプリを起動して、インターコムを選択するのみ。実際に試してみたところ、メッセージはほぼ瞬時に送信されて、HomePodではかなりクリアに聞こえました。

watchOS 8のもっと地味(だけど役立つ)機能としては、複数のタイマーをセットできること。これまでは1つのタイマーしか設定できなかったため、結局スマホを使ったりしていましたが、これからは料理や洗濯をしながら3〜4個のタイマーをセットしたり、Siriのコマンドで何用のタイマーなのかラベルをつけたりすることもできます。

もっと“文脈化された”ヘルスケアアプリ

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

フィットネスアプリのほかに、ヘルスケアアプリもアップデートされました。

新しく「歩行安定性」が計測できるようになり、歩き方から転倒のリスクを評価する指標が加わりました。ただし誰しもが使えるわけではなく、スマホにeSimが搭載されている必要があるようです。また、スマホからデータを収集するため、実質Apple Watchは必要ないことにもなります。

そのほか、家族や介護人とのヘルスケア共有ができるようになりました。「共有タブ」というものが表示されているのは確認できましたが、実際に試すことはできず...。

一方、トレンド分析は個人的にも参考になりました。安静時の心拍数が16週間高い傾向にあることがわかったり、過去6カ月間で活動エネルギーと運動量が減少していることがわかったり、新しいトレンドが検出されると通知で表示されるのも便利です。

また、ヘルスケアアプリでは睡眠中の呼吸数も確認できるようになりました。これは、他のフィットネス系機器ではもはや標準的なデータなので目新しくはないかもしれません。

watchOS 8から占うアップルの行先

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

上記に紹介したのは、watchOS 8の機能の一部であって、ほかにも家や車のデジタルキー機能などがWWDCで予告されています。全体的に印象的なのは、ガジェットがストレスの要因となることもあれば、解消方法にもなり得ることをうまく意識しているように汲み取れます。

また別の視点としては、こうしたアップデートが、アップルが秋に発表する予定のものとどのように連動していくのかも気になります。UWB(超広帯域無線テクノロジー)によってスマートホームとの連携がさらに強化される可能性もありますし、新たに「写真」アプリの機能が充実したのは来るiPhone 13のカメラが最強だから、という可能性だってあります。「Fitness+」に太極拳やピラティスが追加されるかもしれませんしね。

Series 7のデザインが大幅に変わるという説もありますが、だとしたら今回のアップデートはハードウェアにどう関係するのか...? まだ新しい情報が入ってくるまで何もわかりませんが、みなさんだったらwatchOS 8の新機能を踏まえて次のアップルウォッチに何を求めますか?

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