イラン核合意の再建協議、29日に再開 反米保守強硬派のライシ政権下では初…難航と長期化も - 東京新聞

29日にウィーンでの協議を再開すると表明するイランのバゲリ外務次官のツイッター投稿（スクリーンショット）

　【カイロ＝蜘手美鶴】６月から中断しているイラン核合意の再建協議を巡り、イランは３日、当事国が２９日にウィーンで協議を再開すると発表した。ＡＦＰ通信が報じた。

　イランの交渉責任者バゲリ外務次官が同日、仲介役の欧州連合（ＥＵ）に日程を伝え、ツイッターで「（米国の）違法な制裁解除のため、２９日に再開する」と表明。イランは１０月下旬、ＥＵと協議再開で合意していた。

　発表を受け米国務省のプライス報道官は３日、「イランが真剣なら、（合意は）短い期間で可能だ」と述べた。反米保守強硬派のライシ政権との協議は初となり、難航と長期化も予想される。

　再建協議は４月から始まり、英独仏中ロとＥＵの仲介で、米国とイランが間接協議を続けてきた。米国は制裁解除の条件として、イランに弾道ミサイル開発や中東での工作活動の中止などを求めたが、イランは「制裁解除が先」として応じず、６月のイラン大統領選以降、協議は停止していた。

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