イラン核合意再建協議、ウィーンで再開－ＥＵ側は前向きな見方示す - ブルームバーグ

イラン核合意の当事国は29日、2015年の合意再建に向けた協議をウィーンで再開した。欧州連合（ＥＵ）当局者は協議に前向きな手応えがあったとの見方を示し、イラン側は合意に向け今後数週間にわたり「真剣な作業」を行う用意があるとの意向を表明した。

　　今回の協議が首尾よく進めばイランへの経済制裁が解除され、石油市場や中東の安全保障に大きな影響を及ぼす可能性がある。だが米当局者の間では、強硬姿勢のイラン新政権と合意に至る可能性について悲観的な見方が強まっており、合意への道筋は引き続き遠いようだ。

　　ＥＵのモラ欧州対外活動庁事務次長は記者団に対し、30日に協議が再び行われると説明。「イランの新たな代表団は過去６回の協議でわれわれが行ってきた作業とそれに基づいて今後協議が進められるという事実を認識している。われわれは今後数週間で重要なことを実行できると前向きに捉えている」と語った。

　　イラン側の交渉責任者、アリ・バゲリ・カニ氏は、協議初日を終えて「楽観的」だとの見方を示した。一方、ホワイトハウスのサキ大統領報道官は、米国は核合意の「完全順守への相互復帰」を引き続き求めると述べた。

イランとＥＵ、11月末までに核協議を再開することで合意

サキ米大統領報道官

Source: Bloomberg

 

原題： EU Calls Restarted Iran Nuclear Talks ‘Positive’ on Day One (1)（抜粋）

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