トランプ前米大統領の一族が経営する企業が首都ワシントンにあるホテルのリース権を3億7500万ドル(約427億円)で売却することに合意した。売却後に同ホテルはウォルドーフ・アストリアのブランドに変更される。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
部外秘情報だとして関係者が匿名を条件に語ったところでは、マイアミの投資会社CGIマーチャント・グループは、ホワイトハウスから1マイル(約1.6キロメートル)弱の位置にあるトランプ・インターナショナル・ホテルのリース権を取得する契約を結んだ。売却は来年1-3月(第1四半期)に完了する見通し。
買い手のCGIはホテル名から「トランプ」を外す計画で、 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスが運営するウォルドーフ・アストリアに名称変更する合意をヒルトンと結んだ。合意は米紙ウォールストリート・ジャーナルが14日に先に報じた。
トランプ氏は2012年にペンシルベニア通りにある旧郵便局建物でホテルを開発する権利を獲得し、連邦政府から同建物をリースしている。同ホテルはトランプ・オーガニゼーションにとって貴重な資産であり、トランプ氏は大統領に選出された際に売却の要請を拒否していた。
原題: Trump’s Washington Hotel to Be Sold, Renamed Waldorf Astoria(抜粋)
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