[ウィーン 1日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は1日、イランがフォードウ工場で最新型の遠心分離機を使い濃縮ウランの製造を開始したと発表した。
ウィーンでは29日から、米国のトランプ前政権が一方的に離脱したイラン核合意の再建に向けた協議が始まっているが、イランのこうした動きが協議に影響を及ぼす可能性がある。協議は5カ月ぶりに再開した。
欧米諸国は、交渉を有利に進めるためにイランが厳然たる事実を作り上げている可能性があると指摘する。
IAEAの発表によると、イランはフォードウ工場で166台のIR─6型遠心分離機から成るカスケード1組を用いウランの純度を最大20%まで濃縮するプロセスを開始。第1世代のIR─1型機よりもはるかに効率的だという。
ロイターが入手したIAEAの加盟国への報告書によると、今回のイランの動きを受けてIAEAはフォードウ施設の査察を強化する予定。ただ、詳細は今後調整するという。
核合意は、イランと米英独仏中ロの6カ国が2015年に結んだ取り決め。イランが原子力活動の制限を受け入れる見返りに、イランに対する関連制裁を解除した。
ただ、2018年に当時のトランプ米大統領が一方的に離脱し、事実上の機能を失った。
再建に向けた7回目となる協議でイランは今回も米国との直接の対話を拒否しており、目に見える進展はない。
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