- 植物種は砂地、塩性湿地、水域環境に生息している。
マイ・アルマズーギ
ジェッダ:サウジアラビアは、地場の野生植物や樹木を定植・保護する方法を調査・研究することで、砂漠化への対処に取り組み続けている。
現在、サウジアラビア・グリーン・イニシアチブの一環として、2030年までに100億本の植林を行うという目標の達成を目指し、約24の取り組みが行われている。
2020年には世界経済フォーラムが、世界中で1兆本の木を育成・回復・保全・保護し、気候変動に起因する課題を克服するための、グローバルなイニシアティブを開始している。
サウジアラビア国立野生生物センターによれば、王国には142の科に属する2,000種以上の野生植物が存在し、そのうちの200種以上が固有種、600種以上が絶滅危惧種、21種が絶滅種であるという。
これらの植物は、砂地、塩性湿地、水域環境などに生息している。
環境グリーンホライゾン協会のアブドゥルラフマン・アルソケアー会長はArab Newsに対し、次のように語った:「砂漠の土地は通常、有機物が少ないことが特徴で、そのため肥沃度が低下し、一般に植物の生育や繁茂が難しくなっている。しかし、樹木の生えている場所を保全・保護することが、土壌の肥沃度を高めることに役立ち、その結果、地場植物の成長と生存の可能性を高めることになる」
サウジアラビアはこれまでにも数十年にわたり、環境の自然植生の減少によって引き起こされる課題に取り組んできた。
昨年前半、サウジアラビア環境・水・農業省と国立植生被覆センターは、植生被覆を促進し砂漠化を抑制するため、わずか6カ月で王国内の165カ所に1,000万本の植林を行う、「レッツ・メイク・イット・グリーン(緑化しよう)」キャンペーンを成功させた。
このキャンペーンでは、過放牧、伐採、抜根、都市開発などにより環境が悪化した地域に、絶滅が危惧される在来種の樹木や低木を植えることに焦点が当てられた。
「植物種は、自然界でのその希少性や乱獲が原因で、絶滅の危機に瀕している」とアルソケアー会長は述べ、王国ではアカシア・トルティリス、ミムソプス・ラウリフォリア、フィカス・ヴァスタ、ブレオナディア・サリシナ、モリンガ、ハロキシロン・パルシカム、カリゴナム、サルスラ・バーミキュラタが絶滅寸前であると付け加えた。
サウジアラビアの植物や樹木を保護するプロジェクトの中に、キング・アブドゥラー科学技術大学、環境・水・農業省、国立植生被覆センターの科学者や専門家で構成されるチームが最近実施した研究がある。
この研究は、サウジアラビアのハーイル地域に生息する地場の野生植物を調査・保全し、その生息地へ再導入することに主眼が置かれた。
「ここ数十年の間に植生被覆が全体的に悪化し、80%近くにまで達したことで、環境システム全般に混乱が生じ、その結果、無秩序な放牧、伐採、採掘活動、採石などにより、一部の植物種を絶滅のリスクにさらしてきた」と、アルソケアー会長は述べた。
地場の野生植物や樹木の自然生息地を維持するためには、人々の意識を高めることも重要な要素である。
最近、リヤドから300km以上離れたアルアフラジという町で、環境ボランティアのチームが、この地域で知られているいくつかの植物を植え、春の季節に花を咲かせることに成功した。
「樹木の重要性、その恩恵、重要な役割、保護の必要性について市民を教育するためには、環境意識の向上が不可欠。また、樹木を保護し、侵食を防ぐための法律を制定することも必要である」と、アルソケアー会長は述べた。
からの記事と詳細 ( サウジアラビアで植物や樹木を定植・保護する取り組み|ARAB NEWS - ARAB NEWS )
https://ift.tt/5csJvay
No comments:
Post a Comment