国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)は1日、オンラインで開いた臨時の政府間委員会で、ロシアの侵攻を受けたウクライナで広く食される伝統的なスープ、ボルシチの料理文化を「緊急保護が必要な無形文化遺産」として登録することを決めた。
ボルシチはロシア料理としても有名だが、ウクライナ発祥とされる。政府間委員会は決定で、人々が避難を強いられ、地元の野菜を育てたり料理に使ったりできず「武力紛争で(文化の)存続が脅かされている」と判断。「コミュニティーの社会、文化的幸福も侵害している」と指摘した。
ユネスコは登録について、ボルシチがウクライナ固有のものだということは意味しないとも説明している。
ウクライナ政府は2020年、ユネスコの無形文化遺産登録の候補とし、本来は23年に審議される予定だった。ロシアの侵攻を受けて緊急案件としての審議を求め、認められた。
「緊急保護が必要な無形文化遺産」への登録は、当事国などの努力にもかかわらず、存続が危ぶまれる無形文化遺産を保護するよう注意を向けるのが目的。保護に向けた国際協力や行動計画の実施を後押しする。(共同)
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