予算管理表や在庫管理表など、同じような表を作成する際、既存のファイルやワークシートをコピーして使い回しますよね。数式は残して入力済みの数値だけを消去したい時、セルの内容を確認しながら操作するのは手間がかかりますし、間違って数式を消去してしまう可能性もあります。
前回の数式を保護する方法に関連して、今回は「数値」だけ一気に消去する方法を紹介します。単純な操作ですが、操作間違いの防止に役立ちます。
「ジャンプ」の機能を使う
数式が入力されているセルを把握できていない場合やスクロールが必要な大きな表に有効な操作です。アクティブセルは任意の位置で構いません。「ジャンプ」の機能で探すのは、定数の「数値」なので、オプションで指定するだけです。
数式が入力されたセルが大体わかっている場合、セル範囲(この例ならセルC4~N16)を選択しておき、[ホーム]タブの[検索と選択]から[定数]を選択する方法もあります。ただし、選択したセル範囲に文字列が含まれていると、そのセルも選択されるので注意してください。
数値の入力されたセルを塗る
あらかじめ入力対象のセルを強調しておくのも便利です。例えば、どうしても計算が合わないのでファイルを調べたら、なぜか数値が入力されていたことがありませんか? 共有したファイルで数式を壊してしまった誰かが直接入力したようなケースです。数値が自動判定されるように設定しておけば表のエラーチェックにも役立ちます。
セルの内容が数式かどうかを判定するには「ISFORMULA関数」を使います。条件付き書式の条件式に指定する場合、引数に選択したセル範囲の左上のセル番地を指定するのがポイントです。
[新しい書式ルール]ダイアログボックスで指定する条件式を「=ISFORMULA(C4)」とすれば、数式が入力されたセルを強調できます。前回紹介したロックのテクニックとあわせて活用するのも便利ですね。
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