火災などに巻き込まれて心肺が停止したイヌやネコの蘇生方法などを消防士が学ぶ、東北では初めての講習会が盛岡市で開かれました。
これは、人とペットの共生を通じた防災を研究している団体が、盛岡市にある県の複合施設「アイーナ」で開きました。
県内の消防署に勤める9人が参加し、まず、災害現場で心肺が停止したペットを発見した場合、どのように行動すべきか、意見を交換しました。
主催した団体によりますと、全国の消防隊員100人を対象に行ったアンケート調査では、火災現場で負傷したペットを発見したことがあると答えた隊員は23%でしたが、何らかの手当てをしたと答えた隊員は1人もいなかったということです。
一方で、73%の隊員がペットの救命法を学びたいと回答したということです。
24日の講習では、イヌやネコのぬいぐるみを使った心臓マッサージのしかたなども手ほどきされ、講師が、小型犬などの場合は両手ではなく片手で行い、人工呼吸は口ではなく鼻から行うよう伝えていました。
講習を受けた奥州市の消防職員は「飼い主にとってはペットも大事なので、保護するための知識として必要だと感じました。救命方法も人間とは違うので勉強になりました」と話していました。
講師を務めた「日本ペットBLS防災学会」の山本大樹代表理事は「講習の内容を同僚などとも話し合って、今後、応急手当てを行う可能性を考えるきっかけにしてほしい」と話していました。
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