土木や建築、解体など現場仕事では、不意の落下物でケガをしてしまうリスクがあります。安心安全な作業のために「安全靴」の着用を義務付けているところもあると思います。安全靴があれば足先を保護することができ、事故のリスクを軽減することができます。
滑り止め機能もあるため、油や水で滑りやすい現場でも活躍します。仕事だけでなく、趣味でDIYを楽しんだり、引っ越し作業をしたりする場面でも便利なアイテムです。今回は、そんな安全靴のおすすめモデルをピックアップしました。
木島祥尭
フリーライターとして、家電、家具、アニメ等の記事を担当。大学時代から小説や脚本などの創作活動にはまり、脚本では『第33回シナリオS1グランプリ』にて奨励賞を受賞、小説では『自殺が存在しない国』(幻冬舎)を出版。なんでも書ける物書きの万事屋みたいなものを目指して活動中。最近はボクシングをやりはじめ、体重が8kg近く落ちて少し動きやすくなってきました。好きなのものは、アニメ、映画、小説、ボクシング、人間観察。好きな数字は「0」。Twitter:@kirimachannel
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安全靴:安全性を重視するなら、”マジックテープ式”か”ダイヤル式”
安全靴には、主に「靴ひも式」「マジックテープ式」「ダイヤル式」の3種類が存在します。何よりもまず安全性を求めるという場合は、マジックテープ式かダイヤル式が良いでしょう。
マジックテープ式なら靴ひもに比べて外れにくく、ひもを踏んで転倒してしまうリスクも抑えられます。マジックテープ式は着脱も簡単で、靴ひもとは違い、手袋をはめた状態でも片手で付けたりはがしたりできます。
2本か3本のテープで留めるものが多くラインアップしており、フィット感を重視するなら3点留めのものがおすすめです。
ダイヤル式は、アッパーに搭載されたダイヤルをグルグル回してフィット感を調節するタイプ。靴ひもやマジックテープのように、解けたときにブラブラ遊んでしまうものがなく、安全性の高いタイプと言えます。
ダイヤルを回すだけなので、手袋をはめながらでも手軽に着脱できます。長時間手袋をはめる必要があるときにピッタリです。
安全靴:機動性を求めるなら”ローカット”、足の保護を優先するなら”ブーツタイプ”
動き回ることが多い場合は、機動性も大事なポイントになります。動きやすさに重点を置くなら、「ローカットタイプ」が向いています。普通のスニーカーと同じくらいの丈で、比較的軽量なモデルも多いため、スムーズに動けるでしょう。
ランニングシューズのようなデザインや、革靴のようなデザインなど、多種多様なデザインがあるのも魅力の1つ。利用場面や趣味に合ったものが見つけやすくなっています。
ただし、丈が短い分、守れる範囲も狭く、外から水や土砂などが入り込んでくる可能性があります。また、ローカットの場合、靴ひもで固定するものが多く、解けたときのリスクもあります。
一方、足首の上までしっかり保護したいという場合は、丈の長い「ブーツタイプ」がおすすめです。ふくらはぎの手前までガードできるので、異物の侵入を防ぐことはもちろん、ものによっては火花や電気から足を守ることもできます。
靴ひも無しのモデルが多いので事故に発展しづらく、丈が長い分、脱げにくいというメリットもあります。ただし、着脱に時間が掛かる点は認識しておきましょう。
安全靴:防水性や耐熱性など、使う場所に合った機能を備えているかチェック
作業シーンによって求められる機能は変わってきます。例えば、水場や屋外での作業がメインなら、防水性は非常に大事なポイントになります。この場合は「ゴアテックス」を採用したモデルなのか確認しましょう。
ゴアテックスは、雨や雪などを通さない防水性と、湿気を逃がす透湿性を兼ね備えた素材です。ゴアテックスが使われている靴なら、雨が降っている中で汗をかいても蒸れることがなく、靴の中を快適に保ってくれます。
溶接作業を行う現場では、熱から足を守る耐熱性を備えているかどうかが重要です。また、精密機械を扱う現場で静電気の発生を抑える必要があるという場合は、静電気防止仕様なのか確認することが求められます。
現場によっては油で床が滑りやすくなっていることもありますよね。その場合は耐油性や耐滑性を備えた素材を使っているモデルを選びましょう。
安全靴:おすすめモデルはコレ!
イグニオ「セーフティシューズ IGS1037TGF」
イグニオの「セーフティシューズ IGS1037TGF」は、ダイヤル式の安全靴。アッパーのダイヤルを回しながらフィット感を調節する仕様です。手袋をはめながらでも片手で簡単に調節できます。
ローカットタイプのモデルで、着脱しやすく、動きやすくなっています。油がある環境でも滑りにくい耐滑性に優れたアウターソールを採用。耐滑性はJSAA規格にて認定されています。JSAA規格とは、公益社団法人 日本保安用品協会が定めた、安全靴の安全性や耐久性の認定基準を満たしていることを示す規格です。
クッション性や通気性を備えており、長時間の作業でも疲れにくくなっています。リフレクター付きの製品なので、暗い場所でも自分の位置を知らせることができます。
アシックス「ウィンジョブ CP601 G-TX」
アシックスの「ウィンジョブ CP601 G-TX」は、マジックテープ式の安全靴。3点留めのモデルで、手軽にしっかりフィットさせることができます。アシックスならではのスポーティーなデザインも特徴の1つです。
くるぶしまで守るハイカット仕様で、異物の侵入を防ぎます。JSAA規格に認定されたA種先芯を採用。ゴアテックス素材を使用し、防水性と透湿性を確保しています。雨の侵入を防ぎつつ、内部の蒸れを抑え快適な履き心地をキープします。
底部にはグリップ性のあるアウトソールを使用。衝撃緩衝材を搭載しているので、クッション性も備えています。
イグニオ「セーフティシューズ IGS1058TGF」
イグニオの「セーフティシューズ IGS1058TGF」は、ダイヤル式の安全靴。ダイヤルを回してフィット感を調節できます。靴ひもが解けるといった心配はありません。JSAAのA種(普通作業用)に認定された製品です。
くるぶしまで保護できるミドルカット仕様で、安定感のある履き心地を実現。スポーティーなデザインを採用しており、まさにスポーツシューズ並みのクッション性や軽さを実現しているので、長時間の作業でも足が疲れにくいです。
耐油性のあるソールを使用。その他、リフレクターが付いているので、夜間や暗所でも自分の存在をアピールできます。
シモン「安全靴 マジックタイプ 8538」
シモンの「安全靴 マジックタイプ 8538」は、丈の長いブーツタイプの安全靴。JIS規格(日本産業規格)に認定された製品です。足首の上までカバーされているため、水や泥など異物の侵入をしっかり防止できます。
上部には銀付き牛革を使っており、上質な仕上がりになっています。銀付き牛革は透湿性を備えているので、内側の蒸れを軽減し、快適な履き心地を維持してくれます。また、耐油・耐薬品・耐熱性を備えているため、危険な現場でもしっかり足を守ってくれます。
耐滑性のあるアウトソールを採用し、転倒のリスクを軽減。先芯はワイド設計なので、先端の窮屈さが緩和されています。
ミドリ安全「安全靴 ラバーテック RT935」
ミドリ安全の「安全靴 ラバーテック RT935」は、JIS規格をクリアしたブーツタイプの安全靴。撥水性のあるレザーを使用し、水の侵入を防止。さらにゴアテックス素材を使うことで、優れた防水性と透湿性を確保。水場や屋外でも安心して履けるモデルです。
耐熱・耐滑・耐摩耗性に優れたアウトソールを採用しており、油や水がある環境でも転倒のリスクを軽減してくれます。クッション性のあるミッドソールや、ワイド仕様の先芯により足への負担が少ない快適な履き心地を実現しています。
インソールは抗菌防臭仕様で、清潔に使用できます。さらに、バンド部には大きめのリフレクターが付いており、暗い環境でも自分の存在を知らせることが可能です。
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