ガーデニングの季節がやってきました。ですが、初めてガーデニングをすると、身体にどれほど負担がかかるかに気づくはずです。
土仕事は、屈んだり、何かを持ち上げたり、重いものを運んだりと、さまざまな動作や体勢をとるので、身体に疲労や痛みが残り、最悪の場合は怪我をすることもあります。
しかし、ガーデニングを楽しむために身体を痛める必要はありません。今回は、ガーデニングによる身体の痛みや怪我から身を守るための対策をご紹介します。
1. 適切なツールをそろえる
それぞれの作業に適切なツールを使うことで、事故や怪我、過労の可能性を最小限に抑えられます。
たとえば、地面を掘る時は、先が尖ったシャベルを使うと楽なので、刃が平らなシャベルはおすすめしません。
また、握りやすく伸縮可能なハンドルなど、人間工学に基づいた機能を備えたツールを選ぶと、曲げたり握ったりする際のストレスを軽減できます。
剪定機や鋏には、安全ロックが付いているものを選びましょう。
そして、手を使わず、必ずツールを使ってください。土の中や低木の中に破片や尖ったものが埋もれている可能性があるため危険です。
2. 手袋やサングラスなどで身体を保護する
手袋は、ガーデニングには欠かせません。
耕具を使う際に手にできるマメを最小限に抑え、土の中のバクテリアや菌、ツタウルシやトゲなどの刺激物、人を噛む虫やヘビ、日焼けなど、さまざまなリスクから手を守ってくれるのです。
特にツールを使用する場合は、サングラスなどを着用して目を保護しましょう。そして厚底で滑りにくい防水靴を履くと滑って転ばずに済みます。
軽く重ね着もしておくと、日差しや虫からも身を守れるのでおすすめです。
3. 作業前にウォーミングアップをする
ガーデニングをはじめる前に、5~10分ほど身体をウォーミングアップしましょう。できれば、庭のまわりを早足で歩き、軽いストレッチ(スクワット、屈伸、身体をまわす、手首の運動)をしてください。
ガーデニングは厳密にはスポーツではありませんが、スポーツに匹敵するほど身体に負荷がかかるというので、よく使う筋肉や関節に特化したトレーニングが有効かもしれません。
AARPがガーデニングのための筋力トレーニングやストレッチを紹介しているので、試してみてください。
4. 作業をローテーションで行なう
同じ動作を繰り返すと、身体に違和感を覚えたり、筋肉痛や怪我のリスクを高めます。
マメができたり、同じ筋肉や腱や神経を使いすぎたりしないように、ガーデニングのToDoリストに変化を加えたり、15分ごとに別の作業をするようにしましょう。
5. 身体力学を正しく使う
疲労を最小限に抑え、怪我を予防するために、賢く身体を使いましょう。
以下が、負担を抑えた身体の使い方です。
- 重いものは身体に近い位置で持って運ぶ。
- 作業時は、立ったまま腰を曲げることは避け、座るか膝をつく。
- 重い物を持ち上げる時は、背筋はまっすぐ伸ばしたままで足をうまく使って持ち上げる。
足を動かし腰と肩をまっすぐにして、身体をねじりすぎないようにすることです。
- ツールを握る時は、手首を曲げず、余計な力を入れず、手首に負荷がかからない形を保つ。
- 重いものを運ぶ時は、無理せず一輪車やヤードカートを使う。
- ガーデニングに使うものは腰の高さの棚に収納。
- 腰の高さの揚げ床や格子垣などに植えることも検討する。
腰をかがめる必要がなくなり、椅子やスツールに座りながらガーデニングの作業が可能です。車輪付きの園芸用スツールもあり、それを使えば庭の中を座ったまま移動できます。
- すべてのツールを事前に集めて、できるだけ整理して手の届くところに置いておく。
時間とエネルギーの節約になります。
6. こまめに休憩をとる
ガーデニングの作業を進めるにあたって、身体のニーズを無視しないようにしましょう。
水をたくさん飲み、日焼け止めを塗り(帽子や長袖のシャツなどで日焼けを防ぐなど)、脱水症状や日焼けのリスクが低くなる朝夕の涼しい時間帯に作業するようにしてください。
こまめに休憩を取り、ストレッチをしたり身体を休めましょう。別の作業に移るたびに休憩するのもおすすめです。
また、一度に全部をこなす必要はありません。特にガーデニングシーズンの初めは、1日60分~90分の作業で十分でしょう。
無理せず、作業を数日あるいは週末に分散させるとやりやすくなります。
Source: AP News, American Society for Surgery of the Hand, Real Simple, YouTube, AARP
からの記事と詳細 ( ガーデニングは意外とハード…。守っておけば怪我しない、身体を保護する ... - Lifehacker JAPAN )
https://ift.tt/IX8yo0H
No comments:
Post a Comment