- 人気のビーチの近くにサメがいるとのSNSへの投稿を受け、リゾート地では警告看板を設置し、海水浴客に注意を呼びかけている。
- サラファンからザハラニにかけての海岸の南やジュニエの街のカスリックの観光施設に現れたサメを撮影した動画もある。
ベイルート:レバノン沿岸でサメの数が増加している原因は、爆発物を使用する違法な漁法だとされている。SNSでは、サメの目撃情報や、サメに襲われることについての懸念が飛び交っている。
人気のビーチの近くにサメがいるとのSNSへの投稿を受け、リゾート地では警告看板を設置し、海水浴客に注意を呼びかけている。
サラファンからザハラニにかけての海岸の南やジュニエの街のカスリックの観光施設に現れたサメを撮影した動画もある。金曜日には、ベイルート南部のウーザイ沖で漁師が小型のサメを捕まえる様子が記録されている。
海洋専門家で、世界的なダイビング指導団体のナウイ(NAUI)のレバノン支部の代表であるモハメド・アルサルジ氏は、爆発物を浅瀬に投下し大量の魚を素早く気絶させて殺す違法な「ダイナマイト漁」のせいでサメが岸近くに集まってきているという見解をアラブ・ニュースに語った。
「ダイナマイト漁の影響で、サメは漁師と魚を奪い合いやすくなります。サメの行動が変わるのです」と同氏は言う。
レバノン海域ではサメによる死者が出たことはないが、サメが「人間をいつもの獲物と間違えれば」脅威になり得るとアルサルジ氏は警告した。
アルサルジ氏は、ダイナマイト漁は危険性が高いという。使用される爆薬は通常、農業用肥料に含まれる不安定な硝酸アンモニウムにおがくずを混ぜたものだ。2020年8月に起こった爆発事故でベイルート港を破壊した爆発と原理は同じだ、と同氏は述べた。
ダイナマイト漁を行う漁師たちは、混合物を加熱して準備し、袋に詰めて導火線を付け、岸から10メートルほどの海域に爆弾を投げる。「袋は爆発し、死んだ魚が水面に浮いてくる。漁師らはそれを集めて売りさばく」
昨年、爆薬の準備中に2人の死者が出た。 「にもかかわらず、漁師たちはまだ爆薬を使用している」
アルサルジ氏は、ダイナマイト漁のせいでレバノンの海から魚がいなくなり、シマアカムツを含む多くの魚種がほとんどいなくなってしまったと語った。「持続不可能な漁法を行っているため、私たちの海には魚がいないのです」
レバノン農業省は、レバノン海域のサメは「挑発しない限り」攻撃性はほとんどないと述べた。
また、「サメは環境的に重要な魚であり、海洋生態系を保護するために必要である」とも述べた。さらに、レバノン海域でサメを見るのは目新しいことではない、とした。
「サメは数千年に渡ってレバノンの海に棲み続けてきた。レバノンはこれらの種を保護する義務がある。漁師と船員はサメを怖がる必要はなく、保護すべきである」と当局はいう。
レバノンの漁業は混沌としており、規制が徹底されていない。農業省は漁師の数を8,000人と見積もっているが、アルサルジ氏は10万人と見積もっている。
アルサルジ氏は、海洋個体群の保護を目的としたEU協定に基づき、地中海でサメを捕獲または殺害することは違法であると警告する。
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