神戸市郊外の草むらで近くに住む6歳の男の子が死亡しているのが見つかったことを受けて市は23日、緊急の会見を開き、家族からの求めで5月、男の子をいったんは児童相談所で一時保護する予定にしていたものの、その後、家族の意向が変わったことなどから、一時保護に至らなかったと明らかにしました。
市によりますと、亡くなった穂坂修くん(6)は、0歳で保育園に入園してことし1月までは毎日のように通っていたということですが、2月以降休みがちになり、3月は5日、4月は2日しか登園していなかったということです。
4月20日に登園した際、尻と右肩に小さなあざがあるのを保育園の職員が見つけ、修くんはあざについて「誰かからされた」と話していたということです。
そして保育園は4月24日に「虐待の疑いもある」と西区の区役所に連絡を入れたということです。
区役所の職員は、その日のうちに家庭を訪問したものの修くんには会えず、母親と祖母があざについて「心当たりがない」と答えたということです。
その後、職員は5月1日にも家庭訪問して修くんにも会いましたが、体にあざは確認できなかったということです。
一方で、この時に母親が「子どもが祖母を殴るなど育てにくさがあり、児童相談所で一時保護してほしい」と申し出たということです。
区役所から連絡を受け、児童相談所は翌2日に一時保護をする予定でしたが、祖母が電話で「修くんが行きたくないと話している」と説明し、一時保護はしなかったということです。
その1週間後の5月9日に児童相談所が祖母に電話で連絡したところ「家族で見るので一時保護はしなくていい」と話があり、直後に家庭訪問した際にも同様の返事があったということです。
そして6月1日にも区役所の職員が家庭を訪問しましたが、祖母は「いまはもう家族で見ているので一時保護は不要です」と答え、一時保護には至らなかったということです。
この間、警察への相談はしていないということです。
市によりますと、この家庭では生活保護を受けていたこともあり、経済的に厳しいことなどから支援が必要な家庭だとして、その後も関わり方を検討していたということです。
市は一連の対応について「家族からの相談に応じて必要な支援は行ってきたと考えている」としています。
市こども家庭局の丸山佳子副局長は、「このような状況になったことは本当に胸が痛む。われわれとしてどんな動き方があったのか検証が必要だとは思っている。改善すべきことがなかったか検討していきたい」と話しています。
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