中東地域を歴訪中のブリンケン米国務長官は15日、サウジアラビアの首都リヤドで同国の実権を握るムハンマド皇太子兼首相と会談した。両氏は、イスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区の民間人を保護するための方策について話し合った。ブリンケン氏は15日にエジプトで同国のシシ大統領とも会談した。バイデン政権は、ハマスとイスラエルの戦闘拡大を回避し民間人の犠牲増加を防ぐため、アラブ諸国との連携を急いでいる。
米国務省によると、ブリンケン氏はムハンマド皇太子に対し、ハマスによる攻撃の停止と戦闘拡大を避けるための米国の関与について説明した。両氏は中東地域の安定化に向けても意見交換した。
これに先立ち、ブリンケン氏は14日、リヤドでサウジのファイサル外相とも会談。ブリンケン氏は「ハマスはテロリスト集団だ。唯一の目的はイスラエルを破壊し、ユダヤ人を殺害することだ。全世界がそのように見なさなければならない」と強調。アラブの「盟主」を自任するサウジの協力の重要性も訴えた。
その後、ブリンケン氏はアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに移り、同国のムハンマド大統領とも会った。サウジのムハンマド皇太子との会談のため15日にリヤドを再訪した。
ロイター通信によると、サウジは米国の仲介によるイスラエルとの国交正常化の交渉を凍結しているという。ブリンケン氏とムハンマド皇太子は、この正常化交渉についても意見交換した可能性がある。【ワシントン鈴木一生】
からの記事と詳細 ( 米国務長官がサウジ皇太子と会談 ガザ地区の民間人保護巡り協議 - 毎日新聞 )
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