中国人民銀行（中央銀行、写真）の潘功勝総裁は１０月２１日公表の報告書で、金融リスクを抑制しつつ、内需拡大に軸足を置いて持続的な景気回復を促進する意向を表明した。２０１８年９月、北京で撮影（２０２３年 ロイター/Jason Lee）
[上海/北京 ２１日 ロイター] - 中国人民銀行（中央銀行）の潘功勝総裁は２１日公表の報告書で、金融リスクを抑制しつつ、内需拡大に軸足を置いて持続的な景気回復を促進する意向を表明した。
総裁はまた、人民元を安定的に維持し、国境をまたぐ資金フローが異常に変動するリスクを防ぎ、外国為替市場の安定を保つと述べた。
大手不動産企業の社債のデフォルト（債務不履行）リスクを解消し、株式や債券、外為市場におけるリスクの波及を阻止し、金融市場が安定的に機能するよう図るとした。
人民銀は政策をより「正確かつ力強い」ものにすると同時に、金融機関に実質貸出金利を引き下げて企業や個人の金融コストを低減させるよう指導するとした。報告書はウェブサイトに掲載された。
総裁はまた、資本市場を活性化させ、投資家の信頼を高めるための取り組みも約束した。
「経済状況の変化に応じてマクロ政策調整を実施し、金融監督を効果的に強化し、内需拡大や信頼感の押し上げ、リスク抑制に軸足を置いて経済の持続的回復を促進する」と表明した。
また、元の国際化計画を着実に推し進め、海外投資のリスク警告と管理システムを確立し、国の外貨資産を保護する方針も示した。
地方政府の債務リスク解消で、金融機関が役割を果たすよう指導するとも述べた。
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