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Sunday, May 26, 2024

絶滅危機のヒメギフチョウを保護し、41匹羽化 渋川市:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

角津栄一

 群馬県渋川市は、絶滅危機に瀕(ひん)しているヒメギフチョウ(群馬県指定天然記念物)の41匹の羽化に成功し、すべて赤城山麓(さんろく)の生息地に戻した。今後も卵を保護、管理して生息数の維持、改善をめざす。

 市によると、ヒメギフチョウは異常気象やエサとなる草がシカに食べられるなどの要因で、産卵数が減少している。生息地での産卵数を調査しており、例年1500個前後の卵を確認できたが、2023年度は93個だった。

 絶滅を回避するため23年5月に93個すべての卵を緊急的に保護。施設内で生育を管理し、24年春に41匹が羽化した。うち11匹が249個の卵を産み、今後サナギに成長するまで施設で飼育する。

 これまでも卵を保護して飼育することがあったが、今回のように確認した卵すべてを保護するのは初めてという。今後は県や愛護団体と連携して幼虫の一時飼育やエサの草の育成、生息地への移植に取り組む。(角津栄一)

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