【カブール＝共同】アフガニスタンで二十二日午前零時（日本時間同午前四時半）、反政府武装勢力タリバンと米国による和平に向け、双方による七日間の暴力削減措置が始まった。事実上の停戦で、タリバンが組織の統率力を示し攻撃を停止できるかどうかが焦点。履行が確認されれば二十九日に和平合意に署名する予定で、二〇〇一年から続く「米史上最長の戦争」終結に向けて大きく前進する。
合意署名後はタリバンと政府関係者を含むアフガン人同士が和平へ向けた対話を行う予定。トランプ米大統領が訴えてきた駐留米軍撤収を実現できるかどうか節目を迎えている。
アフガンのガニ大統領は二十一日夜のテレビ演説で「治安部隊は防御に徹する」と強調する一方、タリバン以外の国際テロ組織アルカイダや過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）などの武装勢力との戦闘は停戦期間中も続けると明らかにした。
タリバン軍事部門が戦闘員らに出した内部文書によると、首都カブールを含めた全ての州都に対する攻撃のほか、外国部隊の基地やアフガン政府の部隊などへの攻撃を控えるとしている。
ただ、タリバンは和平協議中も米軍や治安部隊への攻撃を繰り返してきた。タリバン内には複数の派閥があり、指導部の指示が末端まで行き渡るかどうか不透明だ。
ＡＰ通信によるとタリバンは、米国との和平合意署名に向けて双方が「適切な治安環境を創出する」と表明した。
米国とタリバンは一八年十月に和平協議を開始した。
米メディアによると、トランプ政権は合意後、第一段階として現行の一万二千〜一万三千人のアフガン駐留部隊を八千六百人に削減する方針とされる。
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February 21, 2020 at 09:18PM
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アフガン、７日間停戦開始 米タリバン 和平合意向け:国際(TOKYO Web) - 東京新聞
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