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Saturday, July 25, 2020

ラッコの生態系復帰、捕食動物の再導入がもたらす恩恵 研究(AFP=時事) - Yahoo!ニュース

【AFP=時事】1970年代にカナダの西海岸に再導入されて以来、貝やウニを大量に食べるラッコは地元漁師の悩みの種となってきた。だが最新の研究によると、ラッコは経済的な面で損失よりも大きな恩恵をもたらしていることが分かった。 【関連写真】カニを食べるラッコ

 研究は、カナダのブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia)とバンクーバーアイランド大学(Vancouver Island University)の研究チームが主導したもので、米科学誌サイエンス(Science)に先ごろ掲載された。

 19世紀の終わりごろ、北西太平洋に生息のラッコは、最高級の厚い毛皮への需要が原因で絶滅寸前まで狩られた。ラッコの毛皮は動物界で最も厚く、凍えるほど冷たい海水から身を守るために役立つ。

 ラッコの主食はカニ、二枚貝、ウニなどの無脊椎動物だ。愛らしい見た目とは裏腹に、1日に自分の体重の4分の1に相当する餌を食べる。そのため、ラッコの個体数が激減すると貝類漁業は急成長した。

 だが、カナダ政府は1970年代にラッコの再導入することに決めた。この決定は、同国の先住民団体ファーストネーションズ(First Nations)を含む地元住民には何の相談もないまま下された。

 すると再導入されたラッコは、漁師らの主な収入源となる貝やウニをむさぼり始めた。これは当初、環境と経済の対立の典型例のように見えた。

 だが今回発表された論文の執筆者によると、海の環境はそれほど単純ではないという。ラッコが戻った結果、「栄養カスケード」として知られる間接的影響が生態系にもたらされたのだ。

 それは、海底のコンブ類をむさぼり食うウニをラッコが餌とすることで起きた。今や藻場の面積は20倍にまで拡大していると研究チームは指摘する。

 コンブ類は、ニシンなどのさまざまな種類の魚を保護する生息環境を提供する。これによって今度は地元漁師らが恩恵を受けることになるのだ。

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