5年前に成立した安全保障関連法によって可能になった、海外でテロなどに巻き込まれた日本人を自衛隊が保護する訓練が2日報道陣に公開されました。
訓練は、東京と埼玉にまたがる朝霞駐屯地と、茨城県にある百里基地で行われ、およそ270人の自衛隊員が参加しました。
海外で日本人がテロなどの緊急事態に巻き込まれた場合、自衛隊はそれまで保護された日本人の輸送しかできませんでしたが、5年前に成立した安全保障関連法によって救出や警護が行えるようになりました。
訓練は、海外にある日本人学校が暴徒に取り囲まれたという想定で始まり、装甲車に乗って駆けつけた自衛隊員は、拡声機を使ってその場を離れるよう呼びかけたあと、小銃を持って建物の中に入り、日本人を救出しました。
このあと空港に到着した日本人を帰国させる手順を確認する訓練も行われ、新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、マスクやゴーグルを身につけた自衛隊員が手荷物の検査などを行っていました。
安全保障関連法の成立以降、この法律に基づく任務で自衛隊が武器を使用する事態は起きていませんが、任務が付与された時にはすみやかに対応できるよう、武器の使用も含めて訓練を重ねているということです。
航空自衛隊の諌山慎二2等空佐は「十分な備えを行うことが、海外にいる日本人に安心感を持ってもらうことにつながると思います」と話していました。
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December 01, 2020 at 11:55PM
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安保法成立から5年 自衛隊 海外の日本人保護訓練を公開 - NHK NEWS WEB
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