格安スマートフォン事業者の日本通信（東京）は２日、ＮＴＴドコモから借り受けている音声通話用回線の利用料引き下げでドコモと合意したと発表した。日本通信は引き下げを織り込んだ電話かけ放題の料金プランを提供しており、今後、他の格安事業者にも波及する可能性がある。
新たな利用料は総務省の裁定に基づき、必要なコストに適正な利潤を加えた金額の範囲内で設定した。具体的な金額は非開示だが、ドコモは他の格安事業者が支払う利用料も「かけ放題のプランが実現可能な水準へ見直す」との考えを示した。
改正利用料をめぐる協議は、総務省が昨年６月に裁定を出したが、１２月の期限までにまとまらず、交渉が続いていた。日本通信は回線料の引き下げを先取りする形で、データ容量３ギガバイトに格安事業者では珍しい電話かけ放題を付けて、月額２４８０円（税別）のプランを昨年７月に始めている。
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