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Sunday, April 4, 2021

オープンイヤースタイルのイヤホン。音質は良いけど、装着感に難あり?:Bose Sport Open Earbudsレビュー - ギズモード・ジャパン

gugurbulu.blogspot.com

骨伝導よりいいけど、欠点もあり。

耳をふさがずに音楽が聞けるオープンイヤースタイルのイヤホン、流行ってますよね。私の周りでもランニングをする人、デスクワーク中に話しかけられても聞こえるようにと買った人がちらほら増えてきました! 今回は米GizmodoがBoseのスポーツ用オープンイヤーイヤホンをレビューしているので、さっそくチェックしてみましょう。


骨伝導とはちがう、オープンイヤー

屋外での運動には断然、オープンイヤーのイヤホン派です。自転車や車など、ランニング中に注意を向けておく必要があるものは数多くあるからです。Boseの新しいスポーツ用オープンイヤホンに関しては、ちょっと躊躇いはありましたが、ぜひとも試してみたいと思っていました。

オープンイヤースタイルのイヤホンというのは、AfterShokz社のような骨伝導ヘッドフォンというかたちで以前からいくつか存在していました。周囲の状況を把握しておきたいというシチュエーションに便利な一方で、音質はどうなんだろうと思うところも。特に、これまで試したものだと音量を上げると気になる振動を感じることもあったんです。それから、ほとんどの骨伝導ヘッドフォンにはヘッドバンドがあって、あまり快適じゃないなという印象もありました。

Bose Sport Open Earbudsは、音質を犠牲にすることなく、状況認識力と快適性を得ることができるのだとか。それでは実際に使ってみて、正直に思ったところを書いていきます。

Bose Sport Open Earbuds

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

これは何?:オープンイヤーイヤホン(スポーツ用!)

いくら?:200ドル(約2万2000円)

好きなところ:音質よし、音漏れなし、ランニング中に落ちない、周囲の状況認識に最適!

好きじゃないところ:重ため、かさばりがち、バッテリー寿命が短め、独自の充電器、アプリ(え、アプリ? )

運動中もしっかり、ズレ落ちない

まず、ワークアウト用のイヤホンで重要なのは、フィット感や快適性。体を動かしているあいだにズレ落ちないことがポイントです。Bose Sport Open Earbudsは幅48mm、高さ55mmで、私が使っているJabra Elite 65tAirPods Proと比べるとかなり大きめ。また14gと、結構重いほうでもあります。

実際につけてみると、装着自体は簡単ですが、ちゃんと固定できているか確認したくなりました。後ろの部分がかなり太く、もし私の耳がもう少し小さかったらうまくフィットしなかったかもしれません。メガネやサングラスをかけるときにも若干、邪魔になる感じです。私の細めのメガネでも、耳の後ろのスペースがキツく窮屈に感じました。このイヤホンを使うときだけコンタクトに変えるのがいいかもしれません。でも、晴れた日に偏光サングラスをかけたいときや、マスクを耳にかけるときなんかは結構不便なものになりそうです。

でも、メガネやマスクをつけて走っても、イヤホンが落ちることはありませんでした。先述のJabrasやAirPodsだと、ランニングなどの運動中に耳から落ちることもあったので、さすがスポーツ用にデザインされているだけあります。

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やっぱり、耳の後ろ部分が大きめなのがわかるでしょうか?
Photo: Victoria Song/Gizmodo

音質はいいけど、充電の減りは早め

音質に関しては、スポーツオープンイヤホンは骨伝導ヘッドフォンよりもはるかに優れていて、他のエクササイズ用イヤホンと比べると同程度のクオリティです。耳を塞がないのにもかかわらず、音がクリアなのは感動しました!風で音楽が歪んだり、音が小さくなったりする心配もなし。

ANCを搭載したハイエンドなイヤホンほどではないにせよ、十分な性能を発揮してくれます(ただし、運動中もぜったいに高音質が必要! という場合を除く)。ピッタリとフィットしないタイプのイヤホンは、飛行機に乗っているときのような閉塞感を感じることもありますが、Boseではそのような問題はありませんでした。

不満があるとしたら、2つ。ひとつは、独自の充電器について。形状が独特で、USB-CケーブルやマイクロUSBケーブルを購入して終わり、というわけにはいきません。充電器自体はマグネット式で使いやすいですが、ケーブルの管理が面倒で、紛失した場合には買い直さなければなりません。

もうひとつは、バッテリーの持続時間。Boseいわく、1回の充電で約8時間持つとのことですが、実際はもっと短めでした。フル充電した後、30分から40分のランニングを4回行なうと、1回のランニングあたり約20〜25%バッテリーが減り、1週間後には約10%のバッテリーしか残っていませんでした。週に1度の充電ならまぁいいかとも思えますが、それでもやはりBoseのいうバッテリー寿命と比べると半分程度しか続かないのは気になりました。30分の充電で約40〜50%のバッテリーになることは評価できます。でも、0%から100%までは約2時間かかります。

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不思議な形状の充電器。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

コントロール方法はどう?

操作方法に関しては、かなりシンプルな印象を受けました。それぞれのイヤホンの底部に小さなボタンがあって、左のボタンは音声、右のボタンは音楽と電話のコントロール用になっています。再生 / 一時停止は、右のボタンを押すだけ。2回押すと次に、3回押すと後ろにスキップします。最新のワイヤレスイヤホンを使ったことのある人なら、すぐに慣れそうです。

音量コントロールは、本来ならば、左耳の中央をタップすると音量が小さくなり、右耳をタップすると音量が大きくなるというのですが、私はどちらがどうか覚えられず…結構イライラしちゃいました。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

音漏れなし、耐水性あり! だけど…

最近のワイヤレスイヤホンであればもはや基本機能ですが、スマホの操作もできます。右のボタンを押すと通話、通話終了、ダブルで押すと通話拒否になります。通話品質はというと、聞き取れる範囲であれば問題なし。友人は少しだけエコーがあるけれど、ヘッドフォンにしてはなかなかよいと言っていました。

また、音漏れの心配もなさそうです。自宅で仕事をしていると、2フィート(約1.5m)先に座っている夫から文句を言われることなく音楽を聴くことができました。同じ距離でも以前、別のBose Framesでは音漏れがあったのでそれと比べると断然良好です。ただ、このイヤホンを毎日の仕事に使いたいかというとまたそれは違うかもしれません。周囲の騒音を遮断することができないのと、長時間使用するにはもっと快適なイヤホンがあるからです。

ワークアウト用のイヤホンに欠かせないのが、耐汗性です。このイヤホンはIPX4対応で、小雨程度なら問題なく、汗をかいても大丈夫。

専用アプリもあるのですが、何度試してもイヤホンを接続できず…。スマホとの連携なら大丈夫だったんですけどね。ただアプリには、基本的にバッテリー残量を教えてくれる以外の機能はないので、特にダウンロードする必要もないのかなと思います。

最後に、200ドル(約2万2000円)という値段を払う価値があるかどうか。音質はたしかに優れているのですが、耳の周りでかさばりやすいサイズ設計や、バッテリー寿命の頼りなさを踏まえると、同じ(あるいはもっと低い)価格帯でよいものが手に入るのかな、というのが正直なところ。たとえば140ドル(約1万5500円)のJabra Elite Active75tは、小型で快適な装着感、大幅に向上されたバッテリー持続時間、優れた音質(さらにデジタルANC)を実現しています。Jaybird Vistasも同様に検討していいと思います。音質は超最高とまではいきませんが、耐水性IPX7なのも注目ポイントです。

今回、Bose Sport Open Earbudsを使って一番気になったのは快適さで、やはり耳の後ろのバッドの厚さや重さはどうにかならないものかなぁと感じました。メガネをかけながら使うときの窮屈感は、視力がよい人ならば問題ないのかもしれませんが、サングラスやマスクをかけるとなるとやはり逃げきれない問題なのかもしれません。オープンイヤーで周囲の状況認識に優れているイヤホンなので、その点が惜しいと感じずにはいられませんでした。同じく耳を塞がないという点では、サングラスタイプのBose Framesの方が日常使いしやすいかなと思います。

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