[香港 2日 ロイター] - 香港に本拠を置くプライベートエクイティ(PE)企業のベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)は、バイアウト投資を手掛けるペルミラから事業拡大のスペシャリスト企業であるトライコー・グループを買収することで合意した。同社の評価額は債務を含めて27億6000万ドル。3社が2日に発表した。 関係筋によると、BPEAが競争入札手続きを経て買収に至った。ペルミラは2017年に8億3800万ドルでトライコーを買収し、ボルトオン型買収で同社を成長させてきた。 トライコーによると、同社はペルミラによる買収以降、収入が倍増し、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が2.5倍となった。 関係筋によると、BPEAによる買収額はトライコーの2021年の予想EBITDAの20倍強だという。 BPEAの金融アドバイザーはバークレイズ、ペルミラのアドバイザーはゴールドマン・サックス。 香港に本社を置くトライコーからは今のところ買収額の詳細についてコメントを得られていない。 ウェブサイトによると、同社は2000年設立。投資・新規株式公開(IPO)サービス、人事・給与計算、企業信託・債務サービス、資金管理などを手掛け、21カ国・地域に47拠点を構え、5万以上の顧客を抱えている。 トライコー買収は規制当局の承認が必要で、2022年上半期の完了が見込まれている。
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