沖縄県・久米島(久米島町)の海岸で7月、絶滅危惧種のアオウミガメ30頭超が
多数のアオウミガメが島東部の海岸に打ち上げられているのが見つかったのは7月14日。大半は首元に鋭利な刃物による傷痕があった。「保護する前に満ち潮でいなくなったが、信じられない光景だった」。町の観光施設「久米島ウミガメ館」の塚越佳充主任(45)は島民の連絡で駆けつけ、残酷な光景に衝撃を受けた。
「自分がやった」と名乗り出たのは、久米島漁協所属の刺し網漁師だった。海底に網を張り、引き潮で沖に戻る魚を捕る漁法。漁協の聞き取りに対し、「数頭は逃がしたが、網を外そうとすると暴れた。身の危険を感じ、弱らせて外そうと思った」と説明した。
網に絡まる事例は数年前から報告されていたが、これほどの数は初のケース。漁協関係者は「ウミガメは力が強く、ヒレや鋭い爪が直撃すれば命の危険も。網が破れると、交換に数百万円はかかる」と、漁師の行動に一定の理解を示す。
からの記事と詳細 ( 絶滅危惧アオウミガメ、漁師が30頭超の首元を刺す…保護と漁業の共存へ地元は苦悩 - 読売新聞オンライン )
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