英国のリシ・スナク首相はイスラエルとハマスの衝突に関連し、10月12~17日にかけて各国首脳と相次ぎ会談を行った。
10月12日には、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と電話会談を実施。同地域におけるエジプトの歴史的な役割の重要性に触れたほか、エジプトとガザ地区の間に位置するラファ国境検問所の安全確保に関する課題を踏まえ、人道上または領事上の理由での越境ルートの確保に向けた支援についても申し出た。また同日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とも電話会談を実施。同国への支援を再確認した一方、ガザ地区の一般市民を保護するために必要なあらゆる手段を講じ、人道支援を促進するよう述べた。
13日には、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相との間で、エスカレーションを回避し、人道的な懸念に対し確実に対処する重要性を強調。同日、スウェーデンのウルフ・クリステション首相との間では、人道的な影響緩和に向けて国際社会で取り組む重要性について合意した。
15日には、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王とロンドンで会談した。中東地域へのさらなる拡大防止に向けた外交努力について議論したほか、ガザ地区の市民の保護や人道支援の確実な提供の重要性について一致した。
16日には、パレスチナ自治政府(PA)のマフムード・アッバース議長と電話会談を行い、戦闘の拡大回避の重要性について合意。また、同地域の平和と安定の確立に向けた支援を行うことを約束した。さらに、国際社会がイスラエルとパレスチナ自治区の間の暴力の連鎖を断ち切るための努力を強化する必要があるという点で一致した。その後、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領とも電話会談を行い、協力してエスカレーションの緩和に取り組むことで合意した。また、パートナー国とともに、中東和平プロセスの再活性化に向けて連携することで一致した。
17日には、カタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長とも電話会談を実施。ガザ地区への支援の経路確保を含む、両国の協力分野を議論したほか、地域外交におけるカタールの建設的な役割に対し感謝を示した。同日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(首相)とも電話会談を行い、平和的な解決に向けた同国の主導的な役割を歓迎したほか、イランの代理勢力によるものを含めた中東地域のさらなる不安定化を回避することの重要性について一致した。
(山田恭之)
からの記事と詳細 ( スナク英首相、イスラエル・ハマスの衝突を受け、各国首脳と ... - ジェトロ(日本貿易振興機構) )
https://ift.tt/9RoKf6s
No comments:
Post a Comment