注目が集まる「台湾素食」
日本人の海外旅行先のなかで台湾は人気の場所のひとつだ。グルメを目的とする人も多い。もちろん本格的な中華料理が人気だが、夜市の屋台などでの食べ歩きも人気で、魯肉飯(ルーローファン・豚肉煮込みかけご飯)や小籠包(ショーロンポー)、牛肉麺(ニョウローメン)など肉料理が多彩だ。
一方、夜市の屋台や街中の飲食店で「素」、「素食」などの文字を見かけた人も多いだろう。実はこれは肉などの動物性食材を使っていない菜食(ベジタリアン食)やヴィーガン(VEGAN)食等を意味する。日本でも台湾グルメの紹介本などを通して、最近、台湾素食(タイワン・スーシー)が注目されている。
日本では、ヴィーガンという言葉を聞いたことがあっても、実際にはどうなのか知らない人も多いだろう。ベジタリアンが「穀物や野菜を中心に食べる人」という意味で使われているのに対して、ヴィーガンはより厳しく「動物愛護の観点などから徹底的に動物性食品を口にしない人」のことを指す。魚肉や魚を使用する出し汁なども口にしない。
台湾では肉を使わない料理を「素食」と呼び、なかでも卵、牛乳なども含めた動物性の食材を一切使わないものを「全素(チュエンスー)」や「純素(チュンスー)」と表現している。卵は利用しているものを「蛋素(ダンスー)」、ミルクは使用しているものを「奶素(ナイス―)」、どちらも使用しているものを「奶蛋素(ナイダンス―)」と表記している。
台湾ではこの素食を提供する飲食店や食材を売るスーパーなどを数多く見かける。動物保護運動がかなり活発なこともあり、動物を食べない、殺さないという信条を持ち、行動する台湾の人々は多い。台湾の人口の14%がベジタリアン・ヴィーガンだという(観光庁調べ)。健康維持を主な理由とする人も一定数いると思われるが、かなりの数だろう。
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