今回は月に一度の企画。
8カ所の動物園の年間パスポートを持ち、年間170回訪れる動物園マスター野崎浩貴(のざき ひろたか)さんに、ちょっと変わった動物園の楽しみ方を教えてもらいます。
動物園マスター・野崎浩貴さんと野村舞アナウンサー今回の舞台は、開園して今年で53年目、およそ140種類を飼育する西日本最大級の動物園、安佐動物公園のゾウのコーナー。
安佐動物公園のゾウのコーナー安佐動物公園で飼育されているのは、どちらもアフリカに生息する『サバンナゾウ』と『マルミミゾウ』。
以前はどちらも『アフリカゾウ』という名前でくくられていましたが、最近の研究で独立した種ということがわかり、名前が分けられたそうです。
安佐動物公園のサバンナゾウ(左)とマルミミゾウ(右)『マルミミゾウ』は『サバンナゾウ』に比べて、耳が丸みを帯びているためそう名づけられたそうで、アフリカの森林地帯に多く生息。
『サバンナゾウ』は草原地帯に生息しているんだそう。
安佐動物公園のサバンナゾウの耳(左)とマルミミゾウの耳(右)生き物には、同じ種類の動物でもさまざまな細かい違いがあります。
野崎さん流の動物園の楽しみ方で、その小さな違いも見つけられるかもしれません。
その楽しみ方とは、気になる個体をのんびりと眺めること。1匹の動物を観察することで、新たな発見ができるかも。
動物園の楽しみ方を語る野崎さんそして、その動物たちを観察できるのは、動物園の献身的な努力があるからこそのこと。
どういったことを考えながら飼育しているのかを栗原さんに教えてもらいました。
安佐動物公園 飼育係 栗原さん「『マルミミゾウ』という種をどう次につないでいくか」
そういった思いで日々飼育をしていると栗原さんはいいます。
安佐動物公園には、オスのダイとメスのメイの2頭が飼育されています。
この2頭の相性や状況を見極めながらペアリングを行っているんだとか。
マルミミゾウのダイ(右)とメイ(左)実は、『マルミミゾウ』を飼育しているのは国内では安佐動物公園のみ。
そして飼育下だけでなく、野生下でも珍しい存在で、密猟や生息環境の破壊で絶滅のおそれがあるんです。
動物園はそんな動物たちを保護する役割も担っていると野崎さんはいいます。
エサを食べるメイ「動物園は“種の保存”が一つの存在意義。安佐動物公園で繁殖がうまくいけば、ゆくゆくは野生復帰ができるかもしれない。動物園の役割は見て楽しむということもあるが、種の保存を行っていることも知ってほしい」と野崎さんはいいます。
動物園の役割を語る野崎さん広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2024年2月28日放送)
からの記事と詳細 ( 【安佐動物公園】アフリカゾウの秘密と貴重なゾウを保護するための努力|地球派宣言 - ひろしまリード )
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