2001年の同時多発テロ事件以降、18年以上続いてきたアフガニスタンでの軍事作戦をめぐり、アメリカ政府と反政府武装勢力タリバンは29日、中東のカタールで、初めてとなる和平合意に署名しました。14か月以内のアメリカ軍の完全撤退などが盛り込まれていて、合意内容の着実な履行が今後の焦点となります。
アメリカのトランプ政権とタリバンは、おととしから和平交渉を重ね、このほど、事実上の停戦となる「暴力の削減措置」が１週間順守されたことから、和平合意への署名に踏み切りました。
29日、カタールの首都ドーハでは、ポンペイオ国務長官も出席して双方の代表による署名が行われました。和平合意の署名は2001年の同時多発テロ事件を受けて、アメリカが軍事作戦を始めて以降初めてです。
合意内容では、
▽現在、アフガニスタンに駐留する１万2000人から１万3000人のアメリカ軍について、135日以内に8600人まで削減するとともに、
▽今回の発表から14か月以内に、残りのアメリカ軍とＮＡＴＯを中心とする国際部隊を完全撤退させるとしています。
ただ、その条件として、タリバンに対し、国際テロ組織アルカイダなどアメリカの安全を脅かすすべてのグループとの関係を断ち、アフガニスタンを再びテロの温床にしないことなどを求めています。
トランプ政権は「アメリカ史上、最も長い戦争」ともいわれ、18年以上続いてきたアフガニスタンでの軍事作戦の終結を目指してきました。
和平合意が成立したことで、合意内容の着実な履行が今後の焦点となります。
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February 29, 2020 at 06:59AM
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アメリカ政府とタリバン 和平合意に署名 同時多発テロ後初 - NHK NEWS WEB
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