(ブルームバーグ): 中国の李成鋼・世界貿易機関(WTO)大使は28日、米中間の貿易対立で中心的な問題となっている中国側の慣行是正を目指す合意について、中国政府には米国や欧州連合(EU)など西側諸国と協力する余地があると述べた。
李氏はジュネーブでのインタビューで、「こうした問題で公平かつ率直な話し合いをすれば、中国はオープンマインドであり続けるよう最善を尽くすと思う」と語った。李氏が中国のWTO常駐代表・大使に2月に任命されてから、欧米メディアと話したのは知られる限り今回が初めて。
主要7カ国(G7)は5月の貿易相会合後に共同声明を発表し、産業補助金に関する規制強化と貿易をゆがめる国有企業の慣行抑制を目指すとともに、こうした問題への対応でWTOが中心的役割を果たすとみていると明らかにした。声明では民間企業に対する中国の過剰な補助金に歯止めをかける共同の取り組みの一環として、政府の産業支援抑制を目指す交渉を進める考えを表明した。
G7貿易相会合、補助金の規制強化目指す-WTOが中心的役割に
2017年から続く協議でのG7の目標は、WTO加盟国が最終的に採択し得る合意だ。だが中国が進める国家主導の経済モデルを抑制するとうたう協議に同国を引き入れることは、引き続き難しい。
李氏は新たな国際貿易ルールについて、中国の参加なしに交渉し、それを既成事実として提示すべきではないと警告。 「結論を事前に決め、ルールを俎上(そじょう)に載せ、他国に単にイエスかノーか問うことはできない」とし、「それは議論を非常に難しくする」と主張した。
原題:China Keeping ‘Open Mind’ on G-7 Talks Aimed at Trade Abuses(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.
Bryce Baschuk
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