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Tuesday, October 26, 2021

イラン核合意交渉、再開の動き 反米政権発足後の停滞打破か - 時事通信ニュース

2021年10月27日07時09分

会談に臨むイラン外務省高官(左側)と欧州連合(EU)欧州対外活動庁(EEAS)の高官=14日、テヘラン(イラン外務省提供)(AFP時事)

会談に臨むイラン外務省高官(左側)と欧州連合(EU)欧州対外活動庁(EEAS)の高官=14日、テヘラン(イラン外務省提供)(AFP時事)

 【ベルリン時事】イラン核合意の再建に向けた主要国の交渉が、再開される動きが出てきた。イランと欧州連合(EU)の高官が、今週ブリュッセルで会合を開くことで合意した。交渉は、6月のイラン大統領選で、反米保守強硬派のライシ師が勝利したことを受け中断。合意復帰と対イラン制裁解除を目指すバイデン米政権もしびれを切らしつつあり、停滞打破の可能性が模索され始めた。
 イランのバゲリ外務次官は25日、ツイッターで「27日にブリュッセルで核合意の交渉官と会合を開く」と表明。EU欧州委員会の報道官もAFP通信に、今週中に会合の予定があると認めた。交渉トップである欧州対外活動庁(EEAS)のモラ事務局次長が参加するという。イランは関係国のうち、仲介役的な欧州とまず接触し、交渉再開の手掛かりを探るとみられる。
 米国の交渉団を率いるマレー・イラン担当特使は25日、記者団に、合意が再建できるかの「重大な局面」にあると指摘した。ただ、外交的解決が優先であるものの「他の手段もある」と強硬策も示唆している。
 2015年にイランと米英仏独中ロが締結した核合意は、イランが核開発を制限する代わりに、イランへの国連制裁を解除する内容で、中東の安定に大きく影響する。トランプ前米政権が18年に合意を離脱し制裁を再開したことで崩壊寸前に陥っていたが、今年1月に就任したバイデン大統領は復帰を目指すと宣言し、ウィーンで交渉が行われていた。
 しかし、6月に大統領選に勝利し、8月に就任したライシ師は交渉を中断。合意再建を目指す方針は示しているものの、合意で認められていない高濃縮ウラン製造や、国際原子力機関(IAEA)の査察制限などを続け、他の当事国や米国を挑発するような動きを見せている。

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