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Friday, November 5, 2021

【COP26】 インドネシア、森林破壊の終了合意を「不公平」と批判 - BBCニュース

A view of deforestation on Indonesia's Sumatra Island

画像提供, Reuters

英グラスゴーで開かれている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で100カ国以上が署名した、2030年までに森林破壊を終わらせるとする共同声明について、インドネシアが批判している。

インドネシアのシティ・ヌルバヤ・バカール環境相は3日、「できないことについての約束」はできないと発言。

インドネシアに対して2030年までに森林破壊をゼロにするよう強いるのは、「明らかに不適切で不公平だ」と反発した。

大統領は署名したが

森林破壊を食い止める共同声明は、100カ国以上が2日に合意した。140億ポンド(約2兆1800億円)近い公的資金と民間資金による投資などが盛り込まれている。

共同声明にはインドネシアのジョコ・ウィドド大統領も署名した。しかし環境相は、同国にとって開発は最優先事項だとし、声明の内容を守らない可能性も示唆した。

同国のマヘンドラ・シレガー外務副大臣は、今回の合意を森林破壊ゼロへの約束だとするのは「間違いであり誤解を招く」と述べた。

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「開発を止めてはならない」

また、道路を新設するためには木々を切り倒さなくてはならないとした。

「ジョコウィ(ジョコ・ウィドド)大統領時代の大型開発は、炭素排出や森林破壊の名の下で止められるようなことがあってはならない」

「森林を含むインドネシアの天然資源は、公平性に加え、持続可能性の原則に基づいて利用されなくてはならない」

Graphic showing how the world's forest area has decreased since 1990.
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ペースは落ちたが減少続く

今回の多くの国々による合意については、専門家らが歓迎の意向を表明した。ただ、2014年の合意は「森林破壊をまったく遅らせることができなかった」とし、合意内容の実現が欠かせないと警告している。

木々が伐採されると、温暖化ガスの二酸化炭素を大量に吸収する森林が減るため、気候変動につながる。

インドネシアには広大な森林があるが、減少が続いている。ただ近年、森林破壊のペースは目立って落ちている。

森林破壊の状況を監視しているウェブサイト「グローバル・フォレスト・ウォッチ」によると、インドネシアには2001年に9400万ヘクタールの原生林(完全には破壊されず近年になって再び成長がみられる熱帯林)があった。

その面積は2020年までに少なくとも以上減少したという。

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