[フィラデルフィア 16日 ロイター] - バイデン米大統領は16日、フィラデルフィアを訪れ、暗殺された公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師の遺志を称えるとともに、投票権保護法の制定や過激主義の台頭に対する協調行動を引き続き求めた。
バイデン氏はテキサス州コリービルのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で男が4人を人質に立てこもる事件があったことに触れ、人質を取った犯人の動機についてはまだ解明されていないところがあるとした上で、「反ユダヤ主義と、この国における過激主義の台頭に立ち向かう」と表明した。
大統領夫妻は、17日のキング牧師の日の祝日を記念し、フィラデルフィアの慈善団体「フィラバンダンス」でボランティア活動を行っている。
バイデン氏は14日に発表した声明の中で、投票権を保護するための法律を制定し、白人至上主義やその他の過激主義の台頭に反対し、経済的正義の向上を求めることで、キング牧師の活動を継続することが重要だと指摘した。
「キング牧師の遺志とキング牧師が信じていたわが国の将来像に応えるためには、単なる反省だけではなく、行動が必要だ」と強調。「そのために議会は投票権を保護するための連邦法を可決しなければならない。この権利は有権者弾圧と選挙妨害の邪悪な組み合わせによって攻撃されている。われわれは国家の汚点である人種差別と白人至上主義の問題に立ち向かわなくてはならず、米国に憎しみの安住の地を与えてはならない」とした。
バイデン大統領は13日、投票権保護に向けた選挙改革法案の推進を民主党上院議員に訴えた。ただ、民主党の議員2名が可決に向けた議会運営の規則変更に反対する意向を示し、法案が成立するかどうか不透明となっている。
からの記事と詳細 ( バイデン氏、キング牧師引き合いに投票権保護法制定を訴え - ロイター (Reuters Japan) )
https://ift.tt/3rshV5h
No comments:
Post a Comment