猫が暮らす温泉旅館として有名な「新玉(あらたま)旅館」(大分県別府市)が、クラウドファンディングで“地域猫・保護猫を救う猫ハウス”を作るための支援を募っています。
新玉旅館の3代目女将・後藤藤恵さんは旅館業の傍ら、約20年もの間保護猫活動に取り組んでいます。
現在旅館では中に83匹、外に10匹、計93匹の猫が暮らしています。新たに保護される猫がいるほか、病気や性格の問題で譲渡ができない猫がいることから年々数が増え、猫たちが暮らす場所が不足しているそうです。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて旅館の収入が激減する中、2020年には活動資金を募るクラウドファンディングに挑戦し成功。今回は直接の活動資金ではなく、旅館とは別の場所に猫専用のハウスを建設するために再度クラウドファンディングに挑戦することになったそうです。
猫ハウスは保護猫たちが生活する住まいになるのはもちろん、避妊・去勢手術をした猫たちが療養し、保護猫たちと新たな家族が出会う譲渡会の会場にもなります。地域の保護猫活動の拠点を猫ハウスに1本化すれば、猫も保護する側も譲渡を受ける側も負担が減り、保護活動が活発になっていくことでしょう。
女将さんは上記の活動を行い、最終的に殺処分される猫が減り、1匹でも多くの猫が幸せになれる未来につながっていくことを強く願っています。
なおすでに猫ハウスを開設する土地の確保および、整地は完了しているとのこと。今後は3月下旬を目安に施工を開始し、6月に施設の開設を予定しているそうです。
クラウドファンディングの支援の種類は、猫たちと触れ合える「触れ合いタイム」コース、猫ハウスプレオープン時の内覧会に参加できる「プレオープン内覧会コース」、女将と電話で茶話会ができる「新玉旅館 女将と電話で茶話会コース」など、12種類が用意されています。
今回のプロジェクトの詳細や進捗状況は、READYFORのページ「地域猫・保護猫を救う猫ハウスを作りたい|新玉旅館の新たな挑戦」で確認できます。支援の募集は3月31日の23時まで、目標金額は550万円を目指しています。
画像提供:新玉旅館(@aratama_ryokan)さん
(三日月 影狼)
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