[ワシントン 6日 ロイター] - 米西部ニューメキシコ州のトーレス司法長官は6日、性被害やインターネット上の勧誘、人身売買から未成年者を保護する対策を怠ったとして、SNSの「フェイスブック」と「インスタグラム」を運営する米メタ(META.O)とザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を提訴したと発表した。
トーレス氏は声明で「メタのプラットフォームに対する捜査の結果、子どもにとって安全な空間になっておらず、むしろ児童ポルノのやりとりや未成年者を性交渉にそそのかす搾取者にとって重要な場になっていることが分かった」と強調。メタが「大勢の大人が子どもを見つけて連絡し、性的にあからさまな写真を提供させ、ポルノ画像を撮らせたり、動画に出させることを」可能にしてきたと訴えた。
これに対し、メタは悪質な利用者を根絶するため、先端技術の活用や児童保護に関する専門家の起用、全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)への報告、「同業他社や州司法長官を含む司法当局との情報、ツール」の共有に取り組んでいると反論した。
モンタナ州のヌードセン司法長官も5日、インスタグラムが「特に未成年者を中毒にさせるよう故意に設計されている」としてメタを提訴。10月には40を超える州が、若者をSNS中毒にさせ、精神衛生上の問題を招いていると同社を相手取り、訴えを起こしている。
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