沖縄県の施策や動物愛護団体の尽力で、譲渡適性のある犬の殺処分数(2023年度)が今年4月、初めてゼロになった。
動物取扱業の登録や管理、啓発事業を行う県動物愛護管理センター(南城市大里)は、迷い犬や遺棄された個体を保護する。同センターの我喜屋利紀主任によると「病気やけがが原因で死んだ個体は、殺処分の数から除かれる。一定期間収容された後、処分されていた保護犬だったが、生存機会向上のため期限延長の対応をしている」という。
管理センターで収容されていた犬を引き受けるのは、那覇市首里崎山町のNPO法人「ワン’sパートナーの会」。毎月第1日曜日、久茂地のパレットくもじ前広場で保護犬の譲渡会を開く。回を重ね、認知度が上がっている。
会場では、特設のドッグランの設置、県獣医師会のブースでは犬の健康相談も実施され、多くの人でにぎわう。同会の比嘉ゆかり事務局長は「犬との相性など審査を経て希望者へ正式譲渡する」と話す。
市内から3歳の息子と訪れた上原康蔵さん(35)は「言葉を発することのない動物のことを考え、社会的責任を感じ譲渡会へと足を運んだ。息子と相性の合う子がいれば」と、子犬を抱き締めるわが子の姿に目を細めた。(沖縄タイムス)
からの記事と詳細 ( 「この子を飼いたい!」 迷い犬や遺棄犬保護、那覇市で譲渡会:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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