本仕組みの実現に向け、企業間の安全なデータ流通を必要とする業界団体や企業とともに、知見獲得を目的とした試験や、基盤の構築、技術の開発を行いました。
<DAPS間接続試験>
「IDS」準拠のデータスペースの必須機能であるデータ交換用ソフトウェア「IDSコネクター」とIDSコネクター認証システム「DAPS」を実装し、同様の機能を実装した「SCSN」注7と相互接続しました。これは、異なるデータスペース間を国際相互接続した世界初の事例となります。これにより各国それぞれのポリシーでDAPSとIDSコネクターを管理しデータ主権を保護することが可能となります。
<グリーン分散エネルギー情報流通基盤の構築>
グリーン分散エネルギー情報流通基盤の構築を開始し注8、DER(分散型エネルギー)データの共有流通機能の実証を行いました。送配電事業者および需要家のデータを相互に開示することなく、電力系統全体の安定供給に向けたデータ処理を実現します。
<セキュリティ技術の開発>
ハードウェア暗号化技術(TEE)を用いて、複数の提供者が所有するデータならびにそれを分析するプログラムを秘匿したままデータを処理可能なプロトコルを世界で初めて確立しました。また、暗号化された隔離コンテナ環境で任意のプログラムを実行できることも特長です。これらを、データ主権を保ったまま高速かつ安全に分析を実現できるデータサンドボックス技術(以下 本技術)注9として開発しました。本技術により、データ流通プラットフォームの利用者は、機微な情報の漏えいを心配することなく重要なデータやプログラムを企業や業種の壁を超えて相互に持ち寄り、価値の創出・連鎖が可能になります。
<空力特性に関するデータ流通試験>
NTT Comの「Smart Data Platform」上に「withTrust®」注10などを用いて構築したデータ流通プラットフォームのプロトタイプ介して、宇宙航空研究開発機構(以下 JAXA)の協力のもと航空機の空力特性に関するデータを、JAXAの日本拠点からNTT Comの欧州拠点にセキュアにデータを流通することに、2022年4月、成功しました。
からの記事と詳細 ( データ主権を保護できるデータ流通プラットフォームの実現に向けた共同開発 - NTT Data )
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