【ニューヨーク=小林泰裕、ワシントン=田中宏幸】米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、米SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行(カリフォルニア州)が経営破綻したと発表した。米メディアによれば、資産規模は全米16位で、2008年のリーマン・ショック以降で最大の米銀破綻となる。
同行はテック企業が集積するシリコンバレーなどのスタートアップ(新興企業)を主な貸出先とし、22年末の総資産は2090億ドル(約28兆円)。日本の大手地銀グループに匹敵する規模だ。
米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げによって取引先の新興企業の資金繰りが悪化し、預金引き出しが加速したことで預金額が減少した。保有する有価証券の含み損も発生し、市場からの信用不安を招いた。
FDICが同行の管財人となり預金を保護する。加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護される。
米国のイエレン財務長官は10日、シリコンバレー銀を巡りFDICや連邦準備制度(FRS)の幹部と会談した。イエレン氏は声明で「銀行規制当局が適切な対応を取ることに全幅の信頼を寄せている。銀行システムは依然として弾力的だ」と強調した。
ただ、市場では「今後もFRBが利上げを続ければ、同規模の他の金融機関でも破綻が起きる可能性がある」(在米の金融機関関係者)との指摘も出ている。
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